1996/09
ラスベガス・ロサンゼルスツアー
9/16 ラスベガス発、ナッツベリーファーム
マッキャラン・ラスベガス空港
いよいよラスベガスを立つ日がやって来た。あっと言う間の3日間。存分にホテル巡りをしたつもりだったがまだまだ回りきることが出来なかったし、もっと多くのショーを見たかったと後ろ髪をひかれる思い。
重たくなったスーツケースを引いて遠い遠いエレベータホールまで行き、団体客専用のツアーロビーへと向かう。集合時間の8時前には、ラスベガス到着時とは別の女性の現地添乗員とおちあい、ここに到着したときと同じ大きなリムジンに乗って空港へと向かう。車窓からはまだ人通りもない、眠りについているラスベガスのホテルが見渡せる。
15分もかからないうちにリムジンは空港へと到着する。飛行機のフライトまで時間があったので自由時間となり、添乗員と別れて自分たちは朝食をとる事にする。空港内のカフェだったが、ここのサンドイッチとクラムチャウダーは絶品。空港でこんな美味しい物が食べられるとは思いもしなかった。
9時50分のフライトまでは十分に時間があり、空港サテライト内にまで設置されたスロットマシンをする余裕すらあった。出発20分ほど前にはロサンゼルス行きアラスカ航空の搭乗が始まり、ここで現地添乗員と別れて機内へと乗り込む。
ロサンゼルス空港
約1時間ほどでロサンゼルス空港へと到着する。車でも行ける距離だけあって、フライトもあっという間だった。
荷物を受け取ってからが大変だ。ここから今日宿泊するアナハイムまでの移動は自力で何とかしなければならないからだ。到着ロビー付近にはロサンゼルス市内の宿泊施設の案内などはあるのだが、オレンジ郡を案内する様な場所は見あたらない。取り敢えず外へ出るとシャトルバン乗り場への案内を見つけて、思いスーツケースを引きずりながらその場所へ移動。
シャトルバン乗り場に辿り着いても行き先表示板など一切無い。今までの経験からすると、到着ロビーにチケットカウンターがあって、そこで行き先を告げてチケットを購入すると係員に先導されて同方向に向かうシャトルバンに乗せられ、ドライバーにホテル名を告げれば済んでしまっていたが、今回ばかりは困り果てた。この間にも何台ものシャトルバンが自分たちの前を通り過ぎたがどうすることも出来なかった。頭の中では、長距離とは知りながらタクシーでの移動も仕方無しと思い始めていた時、一台のシャトルバンがやって来てここで乗客を降ろす。ドライバーの方から、『どこまで行くのか?』と訊いてきたので、アナハイム・マリオットと告げると1人あたり$14(確かこの位だったと思う)と料金を言ってきたので乗車する意思を伝えるとドライバーはスーツケースをバンの荷台へと乗せ始める。こうして自分たちはアナハイムまでの足を何とかゲットすることに成功する。
シャトルバンはフォードの4列シートのバンでアメリカではパッケージツアーなどの送迎などにも良くお目にかかるタイプ。車内には若い白人カップルの先客が居て、空港を出発すると最初の先客の目的地へと向かう。空港を出発して暫くするとシャトルバンがアナハイムとは反対方向になる北方面に走っていることに気付く。先客達の目的地が何処であるかはドライバーから聞かされていなかったが、自分はサンタモニカではないかと思った。
それから30分ほど走るとシャトルバンは海を臨める場所を走る。アメリカ西海岸から見る太平洋。付近は高級そうな別荘っぽい建物が続き、先客達は海沿いのオレンジ色をした屋根の建物の前でバンを降りた。
バンは折り返して南方面へと走り出す。今までは無口だったドライバーは乗客が他にいなくなると途端に話し始める。『あなたは日本人?』とか『あなたの名前は何ていうの?』と言ったアメリカでは良く聞かれることで、ラスベガスのタクシーでも同様の質問を毎度と言うくらい受けた。まあここはコミュニケーションをとっておく方が得策だろうと考えて4人はドライバーの質問に答える。一通りの質問が終わるとドライバーは次にどんな話題を持ち出したらいいか悩んだのだろう。彼自身のことを話し出す。彼の名前、彼がイラク出身であることなど。
そうして1時間以上のドライブをして、アナハイムへと到着する。過去にオーランドに行っている自分にとっては、ディズニーランド周辺というのはホテルが建ち並び、さそがし賑やかな場所だろうと思っていたが意外にもホテルは少なく、レストランやショップなどもそれ程目立たない。
アナハイム・マリオット
何処だ何処だと思っているうちに宿泊するアナハイム・マリオットへと到着。本当はディズニーランドに近い同地域のシェラトン・アナハイムに宿泊する予定だったが、希望が叶わずにこのホテルへの宿泊となった。だがホテル施設はこちらも充実しているし、ショップ等を利用したければ向かいに行けばいいことなので全く問題は無い。
早速チェックインをして部屋に向かうと自分と母親はディズニーランド方面とは反対側ながら角部屋で見晴らしはとてもいい。部屋もそこそこ広いし、清潔感がある。早速ベランダに出て、付近の様子を窺うがめぼしいショッピングセンターなどは見当たらない。またレストランもファミリーレストラン系はあるのだが、興味の引きそうな場所は無い。
ナッツベリーファーム
ホテルで着替えを済ませるとすぐにタクシーでナッツベリーファームへと向かう。タクシーの乗車している時間は30分ほどだっただろうか。結構長く感じる。
午後2時近いナッツベリーファームのゲート付近は全く人気が感じられない。チケットカウンターにも人は居ないし、オープンしているカウンターも1つだけ。ちょっと不安になりながらも1人あたり約$30の入場料を支払う。そしてチケットを持って、ゲートに行くと他のテーマパークでは考えられないようなお婆さん達が立っている。ナッツベリーファームは元々農園からスタートしている。それをイメージするか如く、可愛らしいお婆さんたちが自分たちを出迎えてくれる。
中に入っても人気が感じられない。本当に空いている。まずは正面ゲートに近い西部時代をイメージしたゴーストタウンと名付けられたブロックへ向かう。特に見る場所もなさそうだと通り過ぎようとすると突然背後から鉄砲の音。何やらショーが始まるらしい。ところが観客が可哀想なほど居ないのである。キャスト達は大声で、『みんな集まれ!』みたいな事を叫んでいる。自分たちも一所懸命やっているキャスト達に申し訳なかったので、暫くこのウェスタンショーを見ることに。
最後までウェスタンショーを見ていたら時間が無くなってしまうので、ある程度見たところでここから移動してアトラクションを探す。最初に見つけて乗り込んだのは、MGMグランドアドベンチャーでも楽しみ、大変酷い目にあった川下りをするビッグフットラピット。この日はたまたまビデオカメラ用のレインコートを持参していたので、水しぶきを気にせずにビデオ撮影をしながらこのアトラクションを楽しむ事が出来る。ただ何故か自分だけが上半身がビショビショに濡れたのは何故だろう。
場所をボードウォークと呼ばれるブロックに移動して、恐竜の世界を探検するキングオブザディノザウルスと言うアトラクションに。混雑時に順番待ちする為に用意されたレーンは、人気が無く虚しさを覚える。そのレーンをショートカットして建物の中に。スピードの出ない乗り物に乗る。全体的に照明が無いので最初はお化け屋敷かと思ってしまうが、あくまで恐竜の世界を見て回るアトラクション。
この後、ハンマーヘッドという絶叫系に分類されるアトラクションに。バイキングやパイレーツと日本で呼ばれるアトラクションの発展系とも言えるタイプで最高時では逆さまになってしまう。
更にスカイジャンプと呼ばれるパラシュート系の乗り物で、急速度でパラシュート付きの籠が落下する。これと同じものは後楽園遊園地にあったような気がする。ラスベガスのビッグショットを体験してきた自分たちは、このアトラクションに乗っても全く恐怖を感じることは無い。
更に絶叫マシンの乗車は続き、富士急ハイランドのムーンサルトスクランブルにも似たジェットコースターであるBOOMERANGへ。シングルループとねじれをもつコースターで、なかなかスリリング。ナッツベリーファームで唯一順番待ちしたアトラクションがここ。と言っても、5分も待った訳ではないけど。
再びゴーストタウンに戻って、ウォータースライダーのログライドに乗る。これもMGMグランドアドベンチャーにあったものと同じタイプだが、こちらは4人乗りでトンネルなどに仕掛けがあったりして結構乗車時間が長いのが特徴。ジェットコースターを非常に嫌がる母親だがウォータースライダー系に関して喜んで乗りたがる。このログライドにも絶叫をあげながら乗っている。
さらにトロッコ列車に乗って炭坑の中を冒険するCALICO MINE RIDEに。名前にライドと付いているので、ディズニーランドのビックサンダーマウンテンと同じような乗り物かと想像してしまうが、実際には小さな子供でも楽しめるアトラクション。
時間の関係でここまでアトラクションを駆け足で回って来たのでちょっと休憩。道端でワゴンで売られているレモネード。シャーベット状になったレモネードで、これがとっても美味しい。女性3人は大変喜んでいた。
再び場所を移してフェスタビレッジと言うブロックへ。このブロックの小さな噴水が目印のカーサカルフォルニアショップでは、何故かクイックシルバーなどのサーファーズブランドの商品が沢山売られていて、しかも安い。そろそろ季節も変わると言うことで処分の為の特価販売をしていたのかも知れない。何でテーマパークの中でこんな安売りされているのか疑問に思いつつ、ついつい数枚のTシャツを手に取り、キャッシャーへと向かう。
買い物を済ませると再びアトラクションに。このフェスタビレッジのアトラクションは遊園地には昔からあるような乗り物が多い。メリーゴーランドだったりバイキングだったり。何とも懐かしい感じのする場所。ここで最初に乗るのは回転式ブランコ。名称が判らないが、2人乗りのブランコが観覧車のように幾つもぶら下がっていると言う単純な乗り物。なんか映画の移動遊園地のシーンで良く見る。単純な乗り物ではあるがこれがなかなかスリリング。シートは1本の軸で滑車に固定されているので簡単に揺れ、滑車が勢いよく回っている時は遠心力の関係で席が揺れて怖い。またこのアトラクションもやはりガラガラに空いていて、係員のお兄ちゃんが途中でワザと回転を止めたりと空いているからこそ出来そうなサービスもあった。
次にこのブロックでは最も絶叫ライドと言えるJAGUARへ。古代メキシコの遺跡をイメージした乗り場からスタートするジェットコースター。回転などはないが、シートが広くてセーフティーバーを固定してもイマイチ体が固定出来なくて怖い。このコースターの最中に手荷物に気を取られていたら、急カーブの箇所で上半身半分が外に投げ出された。普通に乗っていてもトンネル通過や別のコースターのレール部と急接近など迫力満点。
続いてキャンプスヌーピーのブロックに。先程乗車した回転ブランコから遠くにエアーで膨らましてある大きなスヌーピーが見えていた。
このブロックを歩いていると前方からスヌーピーがやって来た。ディズニーランドなら、キャラクターが現れると大騒ぎになるが、既に時刻は17時を迎えようとしているこのパークは更に閑散としてきていたので一緒に記念撮影するのも容易。たまたま今日は平日でパークが空いている時期だったのだろうが、短時間で効率的に回ったり、混雑に遭遇しないことは日本人のように日程が短く慌ただしい旅行者には非常にありがたい事なのかも知れない。
同じキャンプスヌーピーから園内の大きな池を巡る遊覧船があったので、休憩を兼ねて乗船。英語で園内の解説がされているが何を言っているか全く判らない。またこの解説がいい具合に子守歌になって、アッコちゃんと母親は居眠りを。考えてみれば今日も朝早くにラスベガスを立ち、ロサンゼルス空港で苦労し、休息もないままナッツベリーファームに来ている。ラスベガスの疲れもとれないままだから、椅子に腰掛けたらついつい眠くなってしまうのも当たり前かも。
この遊覧船を終わったところで、園内を時計回りにほぼ一周して来たことになる。一部のアトラクションはショートカットした感もあるが、主要と思われるものは全て乗車して個人的には満足している。
ここナッツベリーファームは、元々は農園からスタートしている。日本ではさほど名前は知られていないが、アメリカでナッツ(Knott’s)のジャムと言えば、とてもメジャーでホテルなどの朝食などでもお目にかかることは多い。実際に正面ゲート横のマーケットプレイスや園内でも、これらナッツブランドの食品は売られている。
ナッツベリーファームのパークとしての感想は、ちょっとローカルぽくって楽しい場所だと思う。ショップも豊富だし、可愛らしいお婆さん達が至るところで笑顔で迎えてくれる。ローカルっぽいと言いながらも、アトラクションも種類は多いし最新の絶叫マシンも随時導入されているようだ。自分たちはパークが空いていたので4時間かからずに回ることが出来たけど、とっても忙しいパーク巡りだったし、混雑時に訪れれば1日近くかかってしまう規模のパークだと思う。
パークを出るとちょっと小腹が空いたと言うことでマーケットプレイスの並びにあるチキンディナーと言う店に入る。ケンタッキーフライドチキンと同じようなメニュー構成だが、外を歩いていてついつい匂いにつられて入ってしまった。味付けもケンタッキーとさほど違いはないのだろうが、揚げたてのチキンは肉も軟らかくてジューシーで絶品。10ピースほどを購入したが、この時はちょっとお腹が空いていた程度なので、残った分はホテルへ持ち帰ることにする。
これでナッツベリーファームからホテルへと戻るわけだが、入口付近には客待ちのタクシーが居ない。駐車場には来場客の車が疎らに止まっているだけで、タクシーで帰ろうとしている人など居ない。駐車場前の道路には頻繁に車の往来があるがタクシーは全く走っている様子はない。自分は焦り始めるが、良く見るとチキンディナーのそばにあるボブズメンズショップの横に公衆電話らしからぬ電話があることに気付く。そこに近付くとそれはタクシー会社に繋がる専用電話。受話器を取り、片言で自分たちの居場所とタクシーの手配を依頼すると『10分で行くのでそこで待つように。』と言われる。
それから10分ほどして緑色のボディーカラーのタクシーがやって来た。自分たちがそれに乗り込むと、パーク内では全然見かけなかった日本人の女性2人組がタクシーの運転手のところにやって来て、タクシーを呼んで欲しいと依頼してきた。するとこの運転手、この女性たちの行き先を聞くとこの『タクシーに一緒に乗れ。』みたいな事を言う。自分たちは開いた口が塞がらない。運転手を入れて既に定員に達しているタクシーに後2人乗せようと言うのだから。一応、その女性たちもタクシーが来ないとホテルに戻れないので、運転手に言われるまま乗り込もうと努力するが物理的に無理。その時、後ろの席に座っていた3人が絶対に無理だと運転手に向かって文句を言い始める。女性2人組はタクシーに乗れず困った様子。それを見て運転手が『無線で1台タクシーを呼ぶから、ここで待っていなさい。』と女性たちに話する。女性たちはそれを聞いても不安そうだったので、自分がもし10分待っても来なければ、タクシー会社への専用電話があるからそれで連絡をしてみればと話すと、やっと不安から解消されたようでタクシーから離れる。
タクシーはアナハイム・マリオットに向かって走り出し、運転手は無線でタクシーを要請していたから、女性たちもちゃんと宿泊してるホテルに戻ることが出来たと思う。ただ自分はこの運転手の余りにも強引なギネスにでもチャレンジするか如く詰め込みをしようとした光景を見て、料金を誤魔化したりしないか不安になった。でもそんな心配は不要だったようで、ちゃんと正規料金でホテルまで送り届けてくれた。
アナハイム・マリオット
ホテルに戻るとやっとゆっくり出来る。既に時刻は19時半を回り、辺りはだいぶ暗くなってきた。ややっぱり自分も疲れが溜まっていたのだろう。ベッドで横なった瞬間に寝てしまう。
次に目が覚めた時、時間は22時を回っていた。寝ていたのは自分だけではない。他の3人も夕食を食べることも忘れて寝てしまっていたのである。流石にちゃんとした昼食をとっていなかったので、目が覚めるとお腹が空く。部屋にはナッツベリーファームで買ってきたチキンが残っているだけ。自分も困り果てて、奥さんを連れて向かいのヒルトンへと行ってみるが多くのショップがテナントとして入っているようだが衣類を扱うショップばかりが目立つ。しかも既にシャッターが下ろされている。半分諦めてアナハイム・マリオットに戻ろうとした時、自分たちのホテルの正面入口横にピザハットがある。今の今までテナントでピザハットがある事など全く気付かなかった。まだ照明もついているので営業中のようだったので早速向かう。閉店間際のギリギリでピザを買うことが出来、この夜の食事になんとかありつく事が出来たのである。
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