1996/09
ラスベガス・ロサンゼルスツアー

9/21−22−23 ロサンゼルス出発、帰国
ロサンゼルス国際空港
いよいよ帰国の朝がやって来た。最終日である今日はゆっくりと何処かに回るような時間は無い。7時半には、予め予約しておいた空港までの送迎サービスが迎えにやって来る。今まで利用していたエージェントと同じエレファントツアーで、今までと同じ様にフォードのバ
ンで迎えに来るとばかり思っていたが、実際には大型のバスで座席は7割方埋まっている。シェラトングランデが最後のピックアップだった様で、このままロサンゼルス空港へと向かう。
8時には空港へと到着して、デルタ航空の専用ターミナルで自分たちはバスを降り、早速チェックインカウンターへと向かう。成田行きのDL079便のカウンターは結構な混雑をして、チェックインをして貰うまで20分ほど待つ。どこの国に行っても空港のチェックインは本当に待たされるものである。
ロサンゼルス空港の出発時間が10時20分だったので結構な時間があり、空港内の免税店を覗いて見ると、店内は日本人で混雑している。やはり最後の最後にお土産用のタバコやお酒、チョコレートを購入する人を多く見かける。自分を除く3人がまだ店内を見て回っている時、自分の目の前を見た事あるような顔の女性が通り過ぎる。明らかにお互い目を合わせたのだが、向こうは何も言わないまま通り過ぎていった。多分同じ便に乗って日本に帰るのだと思うが、相手が誰か思い出せないまま。
免税店での買い物を済ませるとカフェで朝食をとる。すると前方から先程すれ違った女性が自分たちのテーブルの方へと向かって来る。あれあれと思っている内に自分の目の前に来て名前を呼ばれる。この人は会社の先輩で東京本社に勤務している人で、自分が入社する際に色々と面倒を見て貰った事を名前を呼ばれて思い出した。彼女は村田さんという人で今は会社を辞めてしまっているが同行している2人の女性は同じ会社の社員。自分もアッコちゃんも、知り合いにロサンゼルスで逢うとは思ってもいなかったので大変驚く。
10時には機内への搭乗が開始される。搭乗口で免税店で購入したお酒やタバコを受け取り、機内へと向かう。時間的余裕があった為か、自分たちの様に急いで機内へ向かう人は少ない。機内も空いているので、後方から歩いてくる人たちを気にせずに荷物をしまったりする事が出来る。
ほぼ満席になったDL079便は定刻通りロサンゼルス国際空港を飛び立つ。西海岸時間の12時30分には食事のサービスが行われ、比較的美味しい日本食とボリューム満点な洋食などを味わう。
関西国際空港
流石に今回の旅行は移動、行動共に忙しく、最後の最後まで0時過ぎまで遊び回っていたので機内ではぐっすりと眠り込んでしまう。日本時間の午後12時過ぎにはクロワッサンサンドの軽食がサービスされる。もうすぐ日本に到着すると思うと何故かホッとする。数時間前までは、旅行が終わるのが寂しいと思っていたのに不思議。
成田到着の1時間前に機内アナウンスがされ、成田空港の現在の天候が雨である事を知らされる。日本には台風が近付いていて、その影響の雨らしい。
シート前方にはスクリーンがあり、現在はGPS画面が表示されている。もう間もなく着陸態勢に入るのだろうと待っていると、飛行機が成田を過ぎてどんどん西へ向かっている。乗客の中でもちらほらとこの事に気付いている人がいる。そして再び機内アナウンスがされ、冷静な声で『台風の影響で成田空港に着陸する事が出来ないので当機は一旦名古屋空港へと向かいます。』と聞かされる。乗務員は当然だろうが意外にも乗客も冷静でざわめきは一切起こらなかった。
ただ乗客たちの目はGPSの画面に集中している。あっという間に静岡上空を通り過ぎ、ここで降りれればなどと不謹慎な事を思ってしまう自分。それから30分経っても飛行機は名古屋空港に着陸する気配は無い。何のアナウンスもされないまま、名古屋を越えて更に西に向かう。飲み物のサービスをしていたアメリカ人客室乗務員が、GPSの画面を見て驚いている。その驚きを隠すようにしてその場を立ち去ったのを見て、次に何処に行くかを知らされていないんだろうと感じる。更に時間を経てる事で自分でもこの飛行機の行き先が関西国際空港である事が理解出来た。自分がその事に気付くのと時を同じくして『名古屋空港も台風の影響で着陸が困難な為、関西空港に向かいます。』と機内アナウンスされ、流石にこの時には機内にはざわめきが起きる。それから暫くして、左側の窓にはきれいに晴れ上がった空と四国が見えた。
関西国際空港は既に台風が通り過ぎていて、その影響も殆ど残っていないらしく、着陸時に機体が揺れる事も無かった。既に雨もあがっていて曇天。
ここから乗客たちの苦痛が始まる。乗客たちはここで入国する事は無いにしても、一応飛行機はゲートに付けて機内から降りられるものだとばかり思っていた。ところが同機は空港内の貨物機などが駐機している場所で停止したまま、一切動く気配がない。このまま、成田空港の状況が回復するのを待つつもりらしい。
動き回る事も出来ず、タバコも吸えず、既に1度上映された映画が再上映して誰が見るだろう。しかもそのうちの1本は日本語吹替も無い。飲み物などを頼む人も殆どおらず、ただ座っているだけ。とても苦痛な時間だが、こんな時に限って時間の経過は遅く感じる。
そんな中でアッコちゃんは非常に焦っていた。と言うのも彼女の現在の実家は横浜市内にあり、家族が今日の到着時間に合わせて成田空港へと出迎えに来る事になっていたのである。そんな時、ロサンゼルス国際空港で偶然に出会った村田さんが自分たちの席の所にやって来て、『私、携帯電話を持っているからもし家族とかに連絡を取るなら使って。』と携帯電話を貸してくれた。本来ならば、機内での携帯電話の使用は厳禁だが、この時は完全に駐機していたので問題無いと判断。アッコちゃんはその携帯電話を持って、トイレへと行き実家へと電話をするが家族は既に家を出ていた。
成田空港
それから8時間近くが経過した21時。『成田空港の天候が回復しましたので、当機は只今より成田空港へ向かいます。』とアナウンス。これには再びざわめきが起きる。すぐに離陸をして、約1時間で成田空港へと到着する。
成田空港の入国審査などは自分たちと同じ様に到着が遅れた人たちでごった返しているのだろうと想像していたが、実際には自分たちの便だけで非常にスムーズ。
バゲッジルームも閑散としていたが、自分の荷物を受け取った瞬間にスーツケースが破損している事に気付く。すぐにインフォメーションセンターに相談をすると、デルタ航空の日本での地上業務は全日空が受託しているので、到着ロビーの全日空カウンターで相談して欲しいと言われる。
到着ロビーを出て、すぐにアッコちゃんと別れる。アッコちゃんは家族と無事再会して、なんとか横浜の実家へ帰ることが出来た。自分はすぐに全日空カウンターへと向かうが、到着の遅れで乗り継ぎ出来無い人や宿泊先を求める人でカウンターは大混雑。自分は順番を待って、スーツケースの破損について話しをするが全日空の係員はこの混雑にもかかわらず、非常に丁寧かつ親切に対応をしてくれる。またホテルについて相談をすると『全日空ホテルであれば、ご紹介をさせていただきます。』との回答。それを聞いて、奥さんと母親の所に戻り相談をする。3人とも日本円の持ち合わせが少なかったがカードを使おうと言う事で結論に達するが時既に遅く、全日空ほか全てのカウンターがクローズしていた。この状況から見ても、自分たちの乗ってきた079便の到着が如何に遅かったかが判る。
既に時刻は23時。ここから最終の京成電鉄やJR線に乗ったとしても、せいぜい都内までしか戻れない。既にホテルに泊まる事も出来無くなったので、覚悟を決めてここ成田空港で夜を過ごす事にする。
到着カウンターでは椅子なども限られているので、壊れたスーツケースを引きずって出発ロビーへ移動。早々と横になって寝る事が出来る場所を確保する。そして場内には最終搭乗案内が男性の声で放送されている。コンチネンタルミクロネシア航空、スイス航空などがこの日の最後のフライトとなる。
出発ロビーは自分たちの様に夜を過ごす人たち数百人の為に照明を落とすことなく、マクドナルドなど一部の店舗も営業を続けていた。空港公団からの要請で食品の在庫がある店は出来る限り店を開けていたが、午前3時の時点で店を開けていたのはマクドナルド1店のみ。自分たちも小腹が空いたので、ここに買いに出掛けるが買う事が出来たのは1時間後。しかも自分たちの手前でハンバーガー類は一切無くなり、チキンナゲットだけが唯一の食べ物となった。店長ほか3人の従業員たちは既に限界を超えた様子だったが、ナチュラルハイの状況。店長はバイトに『空港側に3時までって言われていたのに悪いなぁ。』みたいな事をいいながら、一所懸命接客をしていた。
5時を過ぎて空港の外が次第に明るくなり始める。5時半には京成電鉄のホームへと向かって移動を始めるが、空港で夜を過ごした人たちでホームも大混雑。なんとか6時18分の上野行きの特急に乗り込み、京浜東北線、東海道新幹線と乗り継いで静岡へと戻ることが出来た。ロサンゼルスを立ってから、日付は2日も変わっていた。
あとがき
今回の旅行は、ラスベガスとロサンゼルスの周遊で日程的には移動時間の多い旅行となった。21歳を過ぎないと本当に楽しむ事が出来無いラスベガスは、今やマフィアとの黒い繋がりも裁ち切り、テーマパーク化しつつある楽しくて安全な街という印象。
巨大ホテルには旅行初心者は困惑するだろうし、ショーの形態もホテル毎で違うのも戸惑う。しかし行ってしまえばなんとかなってしまうもの。楽しいショーと安くて美味しい食べ物を幾らでも食べる事が出来るラスベガスは移動もしやすいし、是非再訪した都市。
ロサンゼルスは巨大テーマパークの発祥の地。でもそれぞれが隣接する事は無く、移動は非常に面倒。ディズニーランドは、東京にある同パークと大差ないので感動は少ないかも知れない。ここではやはりインディージョーンズがお勧めのアトラクション。
ユニバーサルスタジオは初めて同パークを訪れる人は必ず感動すると思う。特にただオーランドのWDWやユニバーサルを先に体験してしまった自分たちにとっては非常に物足りないと言う感じ。また自由に歩き回れないロサンゼルスは移動にも苦慮する。流しのタクシーは走っていないし、危険と言われる地域が多くあるので注意が必要だろう。
日程 1996/9/13−9/22
旅行会社 バケイション・エアサービス
旅行形態 手配旅行
航空会社 デルタ航空、アラスカ航空
旅行費用 約160,000円
参加人数 4名
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