2000/03
  ラスベガスツアー

 
03/08 ストリップ周辺、ブルバードモール、フリーモント
マッキャラン空港
 この日、父親と自分の起床時間は5時50分。2人だけグランドキャニオンツアーを予約していたので、そのピックアップが6時50分にインペリアルパレスの団体客用のツアーデスクのある裏口へピックアップに来る。
 予定通りピックアップのマイクロバスがやってくる。運転手兼ガイドは片言の日本語を話すだけ。早速バスに乗り込むと既にこの日のツアー参加者達が乗っている。バスはインペリアルパレスを出発すると、MGMグランドで1組ピックアップした後に、マッキャラン空港の小型機専門のゲートのある場所へと向かう。この場所は滑走路を挟んで、一般の旅客機のゲートのある場所の反対に位置しており、非常に小さいターミナルと言える。
 バスを降りて、今回のツアーを催行するSCENIC専用のゲートに入ると日本人スタッフが沢山居ることに驚く。また既に沢山のツアー参加者達が集まっていて、その殆どが日本人だったことで日本人スタッフが多いことも頷けた。
 カウンターで受付のみを済ませる。本来ならば、ここで支払いもしなければならないのだがスタッフからは支払いはもう少し間って下さいとのこと。自分は嫌な予感がしてくる。その予感はすぐに的中し、自分たちが到着するよりも前にここに来ていた人達が次々とバスの停車している駐車場方面に向かって歩いてゆく。しかもその表情はみんな暗い。まさかと思ったが、自分たちよりも前のフライトの人達のツアーは、現地の天候不順の為にキャンセルされてしまったのである。
 それから20分余り、残った人達の間では嫌な空気が流れる。そしてスタッフの1人が大きな声でツアーの中止を伝える。既に薄々感づいていたのだろう。場内からはため息のような声は一切聞こえなかった。スタッフからは、旅行日程に余裕のない人達に対し、飛行機による上空からのグランドキャニオンツアーの案内があり、明日あたりに日本へと帰る人達は次々とそのツアーに申し込みをしている。
 そんな中、自分はカウンターにいる日本人スタッフの所に行き、明日のツアーへの変更を早々と申し出る。しかし、明日のフライトは朝6時。朝が早いのでちょっと考えたが、その方が午後を有効に使えると考え、そのまま申し込む。どうも宿泊しているホテルによって、ピックアップの関係で時間が決められてしまうようで、自分よりも後に申し込んだ別のホテルに宿泊している人は8時出発だったそうである。
 それからの時間は長かった。飛行機によるツアーへの切替の客の手続きの為に、既にツアー中止となった8割の人達がただ椅子に座って待っているのである。ホテルへの送迎のためのバスがやって来たのは中止が決まってから1時間後のことである。とても無駄な時間だった気がしてならない。
 送迎のバスは、サンレモ、ルクソール(Luxor)パリスと回って、やっとインペリアルパレスへと到着する。この時、既に時刻は9時を回っていた。

パリス
 結局この日の予定は狂ってしまった。姉達はまだ寝ているだろうから、自分と父親は部屋に戻って休むことなく散策へと出掛ける。最初に立ち寄ったのはパリス。エッフェル塔と凱旋門が目印の豪華なホテルの中に入ってみる。パリの街中をイメージした造りの中にカジノがあり、その周りにショップやレストランが囲んでいる。ショップの造りは、フォーラムショップスグランドキャナルショップスに似ている。
 エッフェル塔へは有料で昇ることも出来るのだが、この時の時刻は9時半過ぎでまだオープンしていなかった。

 パリスを後にして、空港方面に向かってを再び歩き始める。その途中にはハーレーダビットソンカフェなどもある。この手のカフェは一時アメリカで大ブームとなったが、映画俳優のお店を売りとしていたプラネッドハリウッドはグループ全体で現在経営窮地に追い込まれ、ラスベガスでもMGMグランドにあったオールスポーツカフェは既に閉店となっている。ラスベガスで唯一元気なのは、ハードロックカフェと併設しているハードロックホテルくらいなものだろう。

MGMグランド
 それから暫く歩くとMGMグランドに到着する。ストリップ通り沿いを歩いていくだけなので迷うことはないし、人通りも多いので不安に感じることはないだろう。この時、MGMグランドには入らずに通り過ぎただけ。この通り沿いには、コカコーラの数々のグッズを販売するワールドオブコカコーラ(WorldOfCocaCola)や同様にグッズが豊富なM&M’sワールドが並んでいる。ここでしか買えないグッズも数多くあるので寄ってみると面白いだろう。
 このMGMグランドを通って驚いたことがある。それはこのホテルのシンボルであった角張った形のライオンの顔が貧相で小さなライオン像にすり替えられていたこと。とっても立派なライオンだったのに、縁起を担ぐ大掛するギャンブラー達に忌み嫌われてしまった為に変えられてしまったのだそうである。

 MGMグランドの前のストリップ通りとクロスするトロピカーナロードの歩道橋を渡ると道の名前にもなっているトロピカーナへと辿り着く。この交差点には、こことMGMグランドニューヨークニューヨークエクスカリバー(Excalibur)の4大ホテルが位置していて賑やかな場所である。

ルクソール
 そこから更に歩くこと5分余りでルクソールへと辿り着く。名前の通り、古代エジプトをイメージしたホテルで、ホテルの建物自体がピラミッドの形をしている。ラスベガスの中でも、最も特異な形をしたホテルで、今現在は日本のエイチアイエスが所有している。
 このホテルには足を踏み入れてみる。1階はカジノフロア。2階フロアはIMAXシアターなどのアトラクション、ショップなどが並ぶブース。ショップやレストランなどは、2階フロアはアトラクション施設もありスペース的な制限もあってかそれ程広くなく、充実しているとは感じなかった。

エクスカリバー
 ルクソールの正面入口の側にあるエクスカリバー行きのトラムステーションへと移動をする。この両ホテルはトラムで接続されているので非常に便利である。またこのトラムは、ルクソールから更にマンダレイベイまで行くことが出来るので、3つのホテルを行き来する場合は、トラムを使わない手はない。
 トラムに乗車するとあっという間にエクスカリバーへと到着する。このホテルのトラムステーションはホテルの裏側に位置している。そこから正面入口方面に向かって歩いてみる。建物はやはり最新のホテルに比べると古さは否めない。正面入口はホテル建物の2階に位置しており、ここは勿論カジノフロアとなっている。階下の1階フロアは子供向けのゲームコーナーがあるが、午前中の早い時間だったので閑散としていた。
 ここエクスカリバーはショーなども子供にも楽しめるようになっているが、大人には物足りない場所かも知れない。また自分が感じたのはホテル自体の古さ。古いホテルでもジーザースパレスの様にリニューアルを繰り返し斬新さを保ち続けるホテルと違って、ホテルの形取るという特殊さ故か改装のしようが無いのかも知れない。
 10時半過ぎにエクスカリバーからタクシーに乗ってホテルへと向かう。この時のタクシードライバーは女性だったが、片手でタバコをふかしながら、オフィスと無線で怒鳴り合いをしている豪快な人で、別な意味でアメリカらしい光景を見た気がする。

ブルバードモール
 ホテルに戻って、姉たちの部屋に立ち寄ってみるとまだ寝ていた。自分たちのグランドキャニオンツアーが中止になったことを伝え、この日のスケジュールを急遽変更して、ブルバードモール(TheBoulevard)へ出掛けることにする。
 出掛ける準備に約30分を要する。まあ子供達がいるのでこの位の時間が掛かってしまうのは仕方ないだろう。タクシーに分乗して10分ほどでブルバードへ到着する。
 買い物を始める前にまずは食事を済ませることにする。ここには大きなフードコートがあって、マクドナルド、ピザのSbarro、中華のパンダエクスプレスなどの他に日本料理を扱うHibachisanなどもあり、とても賑わっている。手軽に色々な料理を味わうにはフードコートはもってこいと言えるだろう。ただ一部の料理はアメリカンナイズされ過ぎていて、日本人の口に合わない物もあることは事実である。

ブルバードでの昼食の写真はこちら

 昼食が済むと皆揃ってSEARSへと向かう。ここブルバードはSEARS、JCPenney、macy’s、Dillard’sの4つのデパートが核になっている。SEARSでは以前にここに訪れた際に安価で物持ちの良いダウンを購入したこともあり、非常に好印象を持っている。この時の買い物の目的は子供服とビジネスジャケット。平日と言うこともあって、SEARSの中は閑散としていた。これは他のデパートでも同じ事が言える。
 約2時間の買い物の間に、GAP、子供服専門のGapKidsなどにも立ち寄る。子供服は殆どSEARSで購入をしたが、時期が悪かったのかセール品は余り無かったのが残念。だがビジネスジャケットは既に冬物の処分と言うこともあって、自分のサイズに合う大きめの物が$50程度で購入出来た。日本ではジャケットサイズなども限られてしまい、なかなか好みの物を購入出来ないがアメリカでは大きめのサイズも豊富なので非常に嬉しい。
 15時半過ぎにブルバードを後にする。外では急激に天気が悪くなり、雨が降り出している。TARGETと違って、ここブルバードにはタクシースタンドがあり、ホテルほどではないが定期的にタクシーがやってくる。それでもこの時は数人がタクシー待ちの列をなしている。しかも自分と母親が同じタクシーに乗ったのだが、自分たちの後ろに並んでいたアメリカ人母子も同じインペリアルパレスだった事もあって相乗となった。メーターは$12だったがそれぞれ$7で済んだ。

ブルバードのショップ紹介はこちら(準備中)

フリーモントストリート
 ホテルに戻ってから2時間ほど休む。今まで多少無理をしての行動だったこと、今晩もショーがあることも考え、少しでも疲れをとっておこう考えたからである。
 18時過ぎ、辺りはすっかり暗くなって、雨は激しさを増している。昼間にエイチアイエスにオプショナルツアーの件で用があり電話をした際に、雨天でもフリーモントストリートエクスペリエンス(FremontStreetExperience)が開催されることを確認してあった。
 15分ほどストリップを走るとダウンタウンに入る。辺りにはちらほらとバーの明かりがあるだけで非常に暗がりの多い。またジャンキーと思われる2人組が雨の中、裸足でフラフラと歩いている光景を見てしまうと、フリーモントも1本裏通りに出ると怖いことを知った気がする。タクシーはフリーモントストリートのすぐ手前まで行ってくれたので、暗がりを歩かずに済んだ。
 雨はホテルを出るときよりも激しさを増している。フリーモントエクスペリエンスの行われる通りにはものすごい数の電球が埋め込まれたアーチとなっているが、このアーチはメッシュ状になっている為、雨はそのまま下まで落ちてきてしまう。そんな中、18時半のショーが開始される。ギャラリーはあまりに激しい雨を避ける為、ホテルの出入口付近で雨宿りをしながら、ショーを見ている。本来なら通りのど真ん中に立って見てこそ醍醐味のあるショーなのに、この雨ではどうしようもない。

 ショーは5分ほどで終了する。激しい雨の中、しっかりとアーチの電飾を見ることもままならないままに終わってしまった。ここで夕食を食べることにする。最初はホースシュー(Horsesho)のステーキが美味しいと聞いていたのでそこにしようと思ったが、子供達もいることを考えてゴールデンナゲット(GoldenNugget)のバッフェに落ち着く。このホテルはミラージュと同系列で現在はダウンタウンの中でも最高級のホテルである。
 もともとこの地区に古くからあるホテルだった為か、非常に狭く感じる。ストリップのホテルと比べてしまっていることもあるだろうが、元々の建物を改装して敷地は広がっていないのだから仕方ないだろう。但し、ホテル内の高級感はフリーモントの中で一番で、ホテルスタッフやカジノスタッフもとっても愛想が良くて好感を持っている。バッフェの入店までに20分ほど待つことになったのだが、この受付の女性は子供にとっても親切だったし、黒の落ち着いた制服を来たカクテルウェイトレス(カジノ内で飲み物をサービスする女性達)の中でも自分達と同じ東洋系の女性は笑顔を絶やさすに働いていた。
 また父親が子供を抱きかかえたままスロットマシンをしていた時に『ベビーは駄目。』と清掃スタッフに注意を受けたそうである。この様な高級ホテルでしっかりしているからこそ、スタッフ全員の対応もしっかりしているのだろうと思う。

ゴールデンナゲットでの夕食の写真はこちら

 食事を済ませて再びフリーモントの通りへと出てみると雨がやんでいた。路面はまだ濡れているが、多くの人達が先程までは歩くこともままならなかった通りを行き来している。この時、既に20時少し前。20時から再びフリーモントエクスペリエンスのショーが始まる。自分は家族をゴールデンナゲット前でショーを見るように伝え、1人ゴールデンゲートカジノへと向かう。以前にここに来た際に結構小銭を稼いだからである。カジノスペースは小さく、非常にローカルっぽいカジノではあるが、ストリップには無い良さを感じている。この時はゆっくりカジノをしている間も無く、ショーが始まってしまった。
 雨も上がり、フリーモントストリートは多くの人でごった返している。そのうち、通り沿いのホテル全ての屋外照明、電飾の明かりが落とされると通りの真上に設置されている電飾のアーチ、全長450mに壮大な映像が大音響と共に映し出される。この時、自分が立っていた位置はゴールデンゲートカジノ前。アーチの一番奥で、このショーを見るには最高の場所である。首をおもいっきり上に向けなくても済むし、映像全体を見渡すことが出来る。
 このフリーモントエクスペリエンスは日が暮れてから1時間毎、深夜まで開催されている。ショーは4種類あり、自分は前回と今回で3種類のショーを見たことになる。

 20時半過ぎ、ゴールデンナゲット横のタクシーストップから乗車してホテルへと戻る。このタクシーストップ、常に数台のタクシーが待機しているが、フリーモントストリートから脇道にそれた所に位置する。賑やかなフリーモントストリートから数メートルの場所だが、やはり脇道は人通りも無いので、不安な人はフリーモント通りをゴールデンゲートカジノ方面に歩くと真正面にプラザホテルがある。ここは通りに立てば、真正面に見えるので迷うことは無いし、人通りが絶えない所を歩いているうちに辿り着くので、ここの正面入口からタクシーに乗る方がいいかも知れない。

バリーズのジュビリー
 ホテルに戻りシャワーを浴びたり、着替えを済しているとあっという間に時間が過ぎてしまい、バリーズへと向かう時刻となる。
 この日は、自分、父親、姉の3人でジュビリーの23時開演のショーを見に行くことになっていた。2人の子供は母親が部屋に残って面倒をみる。
 バリーズまでは徒歩で10分程度。このホテルのカジノスペースの造りがシンプルな為か、劇場の位置も非常に判りやすい。
 開場と同時に劇場内へ入ろうとするが手荷物のチェックがあり、自分はこの時デジタルカメラを持っていたので預けるように言われる。このショーを撮影しようとしていたわけでは無いが、このままでは入場出来ないのでカメラを預けるカウンターで、引き換えチケットの代わりにカメラを預ける。このショーの観客でカメラを持ってきている人は結構沢山いて、このカウンターには長蛇の列が出来ていた。
 ショーは定刻通り開演する。約20年のロングランを続けるジュビリーは、トップレスのショーで18歳未満は入場禁止である。ただその手のショーとは違って、7つのアクトが用意されていて、そのうち5つのアクトに70人以上のダンサー達が華やかに踊る。古代エジプト、タイタニックのアクトも面白いが、やはり華やかさではショー開始時とファイナルのアクトの全員参加だろう。ショーとしては一世代前のスタイルかもしれないが、ラスベガスのショーっぽい感じがする。
 また7つのアクトのうち2つについては、ダーク・アーサー(DirkArthur)と言う若手のマジシャンによるマジックが行われる。今やラスベガスでは定番となりつつある、ジークフリード&ロイからのパクりとも思えるホワイトタイガーを使ったマジック、カウンタックを消してしまうマジックなどは見物である。
 このショーの時、自分達のテーブルはステージの目の前でしかも真ん中に近い場所。ショーの最中は首を上に向けないと全体が見渡せないし、トップレスのショーで目線に困るし、ダンサーと目は合ってしまうし、結構大変だった。でもマジックの時は、一所懸命仕掛けを見破ろうとしたが全然判らなかった。マジックを見るには一番前の席は楽しいかも知れない。ただマジシャンのダーク・アーサーは英語の話出来ない自分達には観客とのトークの際も絶対に声を掛けてはこない。当たり前のことだろうけど。

 こうして1時間半ほどのショーは終了して、少々首が痛い状態で親子3人は劇場を後にする。劇場を出てすぐに預けて置いたデジタルカメラを受け取り、徒歩でホテルへと戻る。この日の夜も深夜にも関わらず、カジノもストリップ通りも多くの人達で賑わっているのには驚きである。

 
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