2001/10
シドニーステイ
10/21 バーケンヘッドポイント、モスマン
モスマン〜ロードサービス〜
この日、目が覚めたのは現地時間の7時前。日本は1時間遅れなので、まだ午前6時。でも人間の体というのは普段の習慣をよく覚えているようで、自分の起きたこの時刻は日本で普段起床している時間。
まだ早い時間と言うこともあって、自分は暇をも持て余す。テレビを見たり、庭に出たりしながら時間を過ごし、姉たちが起きてくるのを待つ。
姉が起きたところで今日の予定を決める。まず姉たちが所有しているVOLVOの調子が悪いので、ロードサービスを呼んで車を見て貰うことにした。このロードサービスは日本で言うところのJAF。ある程度決められた金額を会費として払うことで、所有車に問題やトラブルが発生した場合は、修理にやって来てくれる。自分はたまたま遊びにやって来ただけなので、VOVLOの変調については判らなかったが、姉曰くエンジン部分から嫌な音がすると言う。
電話をしてから20分ほどすると、ロードサービスのトラックがやって来て、早速車の下に潜り込んで色々と調べ始める。その間、約20分。結果としては何を交換する訳でも無く、本当に調査しただけのようだ。その結果、
『この車はどの部分なのかは特定出来ないけどトラブルを抱えているようなので、乗らない方いい。直ぐにでも修理に出した方がいい。』と言って帰っていった。自分はそれを聞いて、問題も特定出来ずに修理に出せと言うのはどういうことなんだろうと頭の上にクェッションマークが3つほど並んだ。姉にどういうことなのかと聞いてみると、
『彼ら(ロードサービス)は保険屋も兼ねているので、もしここで下手なことを言って車が故障したり、事故を起こすと責任を負わされるから、ああいう風に言っているんだと思うよ。』と言っていた。明日からハンターバレーへの旅行も控えているし、急に車を修理に出してしまっては困るので、まずは様子見することになった。
そんなことをしている間に時刻は11時を過ぎてしまい、折角早起きをしたのに勿体無いとつくづく思う。そして、不安材料を抱えながらもVOLVOに乗って、シティーよりも西側のバーケンヘッド・ポイントにあるアウトレットへと連れて行って貰うことに。
バーケンヘッド・ポイント・アウトレット(Brikenhead Point Outlet)
モスマンからバーケンヘッド・ポイントまでは、道路状況にもよるが車で30〜40分ほどで行ける。住宅街の中を通り過ぎると突然、そのアウトレットの施設が見えてくる。
アウトレットの駐車場は、休日ということあって大変混雑している。やっとの思いで屋上に空いている場所を見つけて駐車。駐車場内は、少しでも施設に近い場所、駐車しやすい場所に止めようと駐車待ちをしている車も多く見かける。
駐車場から渡り廊下を渡るとアウトレットの施設内へと入ることが出来る。駐車場側から見るとよく判らなかったのだが、中に進んでいくとここ自分たちが普段目にしているアウトレットとは感じが違うことに気付く。とても落ち着いた感じの建物で、一見アウトレットに見えないくらいだ。
アメリカや近年日本に多く出来たものと違い、元々建てられていたと思われる煉瓦調の建物を改装し、比較的こじんまりした造り。日本人が喜ぶようなブランド店はあまり無く、オーストラリアではメジャーと思われるショップが目立つ。メジャー系で言うと、ESPRIT、Osh Koshi、Canterbury(カンタベリー)、FILAなど。オーストラリアローカルとしては、デパートで有名なDAVID JONES(デビッド・ジョーンズ)、Country Road、サーファー御用達のManboなど。この他には食器、靴、バック、装飾品などの専門店も小さい店を構えている。なんと施設内にはスーパーマーケットのColesまでもある。
バーケンヘッド・ポイント・アウトレットのショップ紹介はこちら
まず最初に向かったのは、DIYショップ。普段仕事の関係でアメリカに居ることが多い義兄が住んでいるので姉の家にはコンセントの変換コネクタは絶対あるだろうと思っていたのに見事に裏切られた。日本から持ってきたビデオカメラやデジタルカメラの充電器がオーストラリアの”ハ”の字をしたコンセントに合わないのである。充電器自体は今や100〜240Vまで変圧するのが当たり前になっているので問題ないのだが、コンセントの形状ばかりはどうしようもない。変換コネクタが売られているか不安だったが、このDIYショップには自分の探していた2口タイプが置いてあったのでA$12ほど出して購入する。
今日、ここにやって来たのは変換コネクタを買う為では無い。子供服と自分が着る冬物のジャケットを買うのが目的。早速、子供服を専門に置いているOsh Koshiへと向かう。Osh Koshiはアメリカでも売られているが、デザインが大きく違っていて、どちらかと言うとオーストラリア製の方がデザインが華やかで可愛いという印象がある。
殆ど客の居ない店内に入り、陳列している服を見渡すと既に春物から夏物へとシフトし始めている感じ。新生児から小学生までの服が数多く並んでいる。夏向けの服は可愛い物が結構多いが値段も高め。元々の値札からディスカウントされているが、それでも衝動買い出来る金額では無い。まずはウィンドウショッピングだけして、他を回ってみることにする。
続いて来たのがやはり子供服を専門に扱うESPRIT KIDS。こちらは先程とは対照的に多くの家族連れで賑わっている。シンプルながら原色を使った服は若い女性に人気のESPRITをそのまま引き継いでいる感じ。生産を中国でしているからだろうか、値段設定も安く気軽に買える。
自分もここでは、幾つかの子供服を買うことにしてレジへと並ぶ。トラベラーズチェック(TC)で支払おうとするとレジはまごつく。アメリカほどTCが浸透していないようで、その都度マネージャーらしき人に確認をとっている。この時、自分は日本から持ってきたTCにサインをし忘れていて(サインする場所は2カ所あり、チェック購入時に1カ所にサインををしておく必要がある)、結局カードで支払いをすることになった。ちなみに、ここバーケンヘッド・ポイントのショップで、DAVID JONES、ManboなどはTCでの支払いは出来無い。
次にDAVID JONES。DAVID JONESと言えばシティーやチャツウッドなどにも店を構え、化粧品、装飾品、衣類、生活用品まで取り揃える総合デパート。そのアウトレットとして、出店している。テナントの広さとしては、この施設内でも1,2をあらそう規模。
店内はとってもシンプルで、各エリアごとに男性向け、女性向け、子供向け、シューズ、生活用品と分けられている。各衣料品とシューズは非常に充実している。自分はここでは、冬物のジャケットを探す。既に商品の殆どが夏物に替わっていたが、申し訳なさそうに冬物の最終処分品が置いてある。男性衣類では、ブランド物、YVES SAINT LAURENTの夏物スーツがA$300以下が売られていた。BOSSのスーツもあったが、こちらはA$600くらい。これらは前年のシーズン時にデパートで売られていた物なのだろうか。大人向け衣料はトラッド系に限らず、チノパンやシャツなどと言ったカジュアル系の物も多く並んでいる。
大人向けの衣料はデパートだけあって、しっかりした品質の良い物が多いが、子供服に関して言うと、商品の種類は大人の物に比べると圧倒的に少ない。これと同様に装飾品や生活用品も申し訳なさそうに置いてある程度。但しシューズ類の種類はとても豊富で、特に女性用のラインナップは凄いので、シューズ類が欲しいと思う女性はの寄ってみるといいだろう。
ここに到着したのが昼近かったが、ショップを見ている間に時間があっという間に経ち、14時過ぎに遅い昼食を食べることに。坂になった場所に建物が幾つか重なっているので、ちょっと判りにくい施設の1階レベルと言われる場所にはフードコートがある。ここには中華、寿司、イタリアンなどのテナントがあって、好きな食べ物を買って食べることが出来る。屋内のテーブルの他に、入り江に面した屋外のロケーションの良いテーブルも用意されている。ただこの日は大変風が強く、屋外で食事をするには適さなかった。
結局昼食はフードコートでは無く、クリッパーズ・カフェ(CLIPPERS CAFE)と言うところに入ることにした。カフェなので飲み物の種類が豊富なのは当然だが、パスタ、肉や魚の料理もメニューもちゃんとあって、壁の掲げられた黒板には今日のおすすめメニューなんかもちゃんとある。既にランチタイムも過ぎていたので、店内は閑散としていた。店の雰囲気としては、イタリアンカフェっぽい。料理の味はまずまずで、コーヒーなどは美味しかった。
クリッパーズ・カフェでの昼食の写真はこちら
食事を早々に済ませて、再びショッピングへと戻る。食後、まず最初に向かったのはCanterbury。日本のこれから向かえる冬シーズンでも着れるようなラガーシャツやジャケットなどが多いのが特徴。オーストラリアはこれから夏本番だが、Canterburyに限って言うと年中長袖が売られているので、四季が逆転している日本人観光客にとっても、買ってきてすぐに着れるのは嬉しい。デザインや種類も豊富で、価格は物にもよるが通常のショップの半値くらいの商品もある。
Canterburyでは、悩みに悩んだ挙げ句、ラガーシャツを買うのを諦めて、同じ2階フロアにあるESPRITに。ここでは日本で待っている家族とお土産用の服を買おうと店に入ったのだが、店内に居る男性客は自分1人だけ。この時、車に戻っていた姉の代わりにハナの面倒を自分が見ていて、一緒に居たのが唯一の救い。ただ男性客が居ようが居まいが、オーストラリア人は全然気にしないし、無関心。どちらかと言うと店内を走り回ってはしゃいでいるハナの方に注目が集まっている。とにかく、ここESPRITは若い女性客が多い。
子供服、お土産の買い物も済ませて、残るは自分のジャケットだけ。車から戻って来た姉と話をして、時間を決めて待ち合わせすることにした。自分1人なら身軽に見たいショップに入って行くことが出来る。
幾つかのショップを回って、やっと欲しいと思うジャケットを見つける。ROGER DAVIDと言うスーツなどが扱うショップ。
他のショップ同様に申し訳なさそうに秋冬物のジャケットを見つける。オーストラリア人は日本人よりも体格がいいので、大きなサイズも沢山置いてあるだろうと思っていると、陳列している秋冬物の殆どが自分のサイズに合わない。小さいサイズだから未だに残っているのかなと思いつつ、自分の体型に合うサイズを探し続ける。そして自分の気に入ったデザインで107Rと言うサイズがぴったり合う。元々大きめのジャケットを好んで着る自分は、A$120(日本円で約7600円)のこのジャケットを買うことにした。
再び姉たちと合流をして、一緒にショップを回る。先程ROGER DAVIDでジャケットを安く手に入れたので、もう1着買おうと決めてDAVID JONESに向かう。ところが入口には警備員が立って居て、自分の行く手を阻む。その時、自分は手荷物の検査をするのかと思った。と言うのも、シドニーのシティーのデパートでは以前に警備員が入口で手荷物の検査などをよくやっていた。買い物客にとってはこれ程不愉快なことはない。またデパートに限らず、このアウトレットの多くのショップで万引き防止の防犯装置が入口に設置されている。
しかし、この時は手荷物のチェックではなかった。警備員曰く、
『もう閉店なので、入れませんよ。』とのこと。まだ16時過ぎなのに、もう閉店と思いつつもこの場を後にする。確かにあれだけに賑わっていた施設も、閑散としてきている。この日は日曜日ということもあるし、早めにクローズするショップも少なくはない。
諦めて、DAVID JONESの階上にあたる4階フロアをのぞき、日本でも人気の高いManboのショップがあるのを発見。ここのTシャツはド派手なデザインなのが特徴で、中には着るのがちょっと恥ずかしいと思ってしまうようなデザインの物も。キッズウェアも少しながら置いてあり、とっても可愛い物が多いが値段は少々高めと言った感じ。
このアウトレットの最後に訪れたのは、スーパーマーケットのColes。シドニーの至る所にあるスーパーマーケットだが、ついでにと言う感じで買い物をする。ここで買い求めたのは、ARNOTT'SのTimTam。最近では、日本の輸入食材を扱う店でも見かけるようになったオーストラリアでは非常にメジャーなお菓子。空港で買うマカデミアチョコより、安価かつ美味しいのでお土産には最適。お土産用として、思いっ切り買い込む。
DAIVD JONESのオフィシャルページ(英語)
ROGER DAVIDのオフィシャルページ(英語)
ESPRITのオフィシャルページ(英語)
マクマホンズ・ポイント(Mcmaphons Point)
17時過ぎにバーケンヘッド・ポイント・アウトレットを後にしモスマン方面に車を走らせる。その際、姉に何処かに寄りたいか聞かれたので、自分はオペラハウスの良く見える場所として、マクマホンズ・ポイント(Mcmaphons Point)とミルソンズ・ポイント(Milsons Point)に寄って貰うことにする。
ノースシドニーのオフィス街の坂を暫く下って行くと駐車場と入り江が見える。夕方にもかかわらず多くの人たちがここに車を駐車して、のんびり過ごしたり、ハーバーブリッジとオペラハウスを眺めていたりしている。ここがマクマホンズ・ポイントで、ハーバーブリッジ全景とオペラハウスの眺めはここが最高だろう。夕陽に赤く染まる水、大きな煉瓦造りの橋桁を持つブリッジ、そして後方に見えるオペラハウスは素晴らしい。
自分もここに訪れている人たちにまじって、この素晴らしい光景を眺め、写真を撮ったりしている。その時、ハーバーブリッジのアーチ部分に豆粒状に映る人影を見つける。これは今、日本人観光客にも人気があるブリッジ・クライム(Bridge Climb)と言うツアー。約3時間かけてのツアーでは、実際に参加者達がハーバーブリッジのアーチ部分を歩いて横断するというもの。風の強いこの日の参加は大変だろうと思いながら、自分は眺めていた。
ミルソンズ・ポイント(Milsons Point)
マクマホンズ・ポイントを後にして、今度はミルソンズ・ポイントへと向かう。ここは同名の鉄道駅からも近い場所で、駅から徒歩で5分も歩けば行ける距離にあり、また同名のフェリー乗り場もあるので判りやすい。
ミルソンズ・ポイントは、ハーバーブリッジのノース側のたもとにあたり、一面芝生の公園となっている。ここの特徴は何と言っても、ハーバーブリッジを真下から見ることが出来ることと、オペラハウスとシティーを一望出来ることだろう。旅行パンフレットの写真もこのポイントから撮影されている物が結構多いことからも判る通り、最高の眺めなのである。
ここミルソンズ・ポイントにも多くの人たちが集まっている。時刻が夕方と言うことで流石に観光客は見かけなかったが、地元の人たちがグループで芝生に座り込んでサンドイッチを食べていたり、子供を遊ばせている人、犬を散歩させている人など様々で、とっても優雅な光景。
Harbourbridge のホームページ(英語)
モスマン
18時過ぎになって、家へと戻る。しかし家でゆっくりすることも無く、19時前には再び出掛けなければならない。この日の夕食は、同じモスマンで1人暮らしをしている姉の夫、デビッドのママに招待をされていたのである。
姉の家から車で5分ほどで行ける場所にママの家はあり、モスマンの中心街を海側に入った清閑な場所。ママと言いながらももうすぐ90歳になる人で、息子娘達と一緒に暮さずに1人で住むことを望み、アトリエで油絵を描いたり、ガーデニングを楽しむ優雅な生活を送る人だ。日本人で90歳と言えば、ヨボヨボと言う感じがしてしまうが、このママは全然違う。オシャレもすれば、車だって未だに運転している(噂によると恐ろしく低速で走行しているらしいが)。また料理だって得意で、この日の夕食もママのお手製。日本人では考えられないような元気で気儘な老後を送っていて、非常に憧れる。
モスマン、ママの家での夕食の写真はこちら
夕食に招待されたと言っても、別に堅苦しく振る舞う必要が無いのは嬉しい。ハナも大好きなグランミー(おばあちゃん)に遊んで貰えて嬉しくてたまらないようだ。このハナの行動を見て、非常にびっくりしたのは、姉や自分に対しての会話は日本語なのに、ママに対しては英語で会話をしている。勿論、ママは日本語を喋ることが出来無いからなのだが、4歳の子供にして相手に応じて言葉を使いこなす光景を目にして、自分は驚かずにはいられない。
この日の料理は前菜、メイン、デザートとコース料理のように一通り用意されていて、飲み物はワインなどを飲む。メインディッシュはチキンのマンゴーソース添え。マンゴーと言うフルーツは日本ではまだまだ高値の南国のフルーツと言うイメージだが、こちらでは安価で簡単に手に入るフルーツ。甘いマンゴーソースが不思議な位、炒められたチキンにマッチしていたのには驚き。
美味しい食事にお酒、後は会話が弾めば最高なのだが、ママが耳が遠いこともあって、イマイチ会話が成り立たない。姉に仲介して貰うのだが、その姉でさえ、ママの耳元で大声で話をしている程。何にしても、一般の旅行者では絶対に経験出来ない、現地での家庭料理、そしてライフスタイルに溶け込めるのは嬉しい。
食事を済ませるとご自慢のアトリエと庭を見て回る。すっかり夜になっていたので、庭を見て回る時には懐中電灯を持って、1つずつ丁寧に説明をしてもらう。その際に、
『今度は明るい昼に、庭を見にいらっしゃい。』と言われる。
確かに自慢出来る立派なアトリエと庭である。油絵はプロ級の腕を持っているし、庭も一面芝生が敷き詰められていて、四季それぞれに綺麗な花を咲かしている。この時は藤が薄紫色の花を咲かせていた。
楽しい時間を過ごし、22時前にママの家を後する。家に戻ると明日からのハンター・バレー(Hunter Valley)に出掛ける為の準備をして就寝する。
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