2001/10
  シドニーステイ

 
10/25 バーケンヘッド・ポイント、チャツウッド
モスマン
 昨日からだいぶシドニーも暖かくなってきようで、この日の朝も寒さを感じることは無かった。今日からハナは幼稚園の新学期を迎える。本当は昨日からだったのだが、ハンターバレーに出かけていたので、今日から行くことになる。ハナの通う幼稚園はマンリーにほど近い場所にある。一時、ここモスマンを離れてマンリーに移っていた時期があったので、そのタイミングで幼稚園も転校したらしい。


マンリー〜幼稚園〜
 幼稚園で食べるランチ用のサンドイッチを姉が用意し終わると、ハナが紙袋に名前を書いてその中にランチを入れる。その紙袋に自分がアンパンマンの絵を落書きする。
 モスマンの家を出発したのが、8時15分過ぎ。幼稚園までは比較的混雑のするマンリーへと続く幹線道路を走って行くので、30分くらいは掛かる。やはり道路は通勤する人たちの車が多く、渋滞とまではいかないが混雑はしている。また通り沿いのバス停には、学校へと通う為のバスを待つ学生たちが多く立っている。

 ハナの通う幼稚園は、マンリー方面では最大のショッピングセンターであるワリンガ・モール(Warringah Mall)の少し先にある。学校に到着すると、自分たちと同じように子供を学校に送って来た車で混雑していて、駐車場も一杯。
 なんとか空きスペースを見つけて、教室へと早速向かう。教室まで行くと同級生の父兄や先生などが居て、姉が雑談をしている。そしてハナは友達と一緒に校庭へと遊びに行った。久しぶりの幼稚園で友達とも再会し、非常に喜んでいる様子。今から15時までは、ハナは幼稚園で過ごすので自分たちも解放されるわけだ。

 今日は、再びバーケンヘッド・ポイント・アウトレットに行く予定になっていた。と言っても、行くショップは既に決まっていたので、それ程時間はかからない。そんな余裕からか、幼稚園からモスマンに戻る途中に海の見える公園へと寄り道をして貰う。公園の先には彩り鮮やかな花が咲いている野原、その先には広い砂浜が広がっていた。その海岸ではサーファーたちが波乗りに勤しんでいる。非常に素晴らしいロケーションに感激する。

 再び車を走らせると、メーターの中の警告サインが点灯して大騒ぎになる。姉がエンジンをかけ直したり、色々なスイッチを調べたりしている間に、自分は助手席側のグローブボックスに入っている取扱説明書を取り出して、そのサインの説明文を読んでみる。英語力の無い自分でさえ、致命的なトラブルですぐにディーラーか修理工場に持ち込むようにと書かれていることが判った。それを聞かされた姉は更に大騒ぎして、
『モスマンまで車を走らせて大丈夫?』などと訊いてくる。とりあえずここに居てもどうしようも無いし、走行自体は何ら問題が無さそうだったので、とにかくモスマンへと帰ることにした。


モスマン
 家に戻ると姉はすぐにVOLVOのサービス工場へと電話をする。と言うのも、購入から数年間はメーカーの保証がされているので無償修理をして貰えるからだ。ただそのサービス工場の対応は実に冷たい。修理代を実費で払うならすぐに持ち込んでも構わないが、メーカー保証を使っての修理なら再来週だと言っている。こんな事が許されるのかと自分は憤慨。どうしたら良いか判らなくなっている姉は、仕事で不在の夫であるデビッドに元に電話をして相談をしている。
 今日の予定は中止だろうなと思いながら、自分は車のボンネットを開けて判らないながらも色々と調べてみる。エンジンは正常にかかっているし、バッテリーも弱っている様子は無い。先日までのハンターバレーでの未舗装路を走ったぐらいで車が壊れてしまうようでは困る。このVOLVOは一応4輪駆動だし。警告サインの原因は電子制御系ではないかと思いながらエンジンルームを眺めていると、1台の車がこちらへと向かって来た。この車に乗っているのは、姉宅のお隣に住んでいる奥さん。旦那さんは弁護士で、今ブルーマウンテンに手作りのロッジ造りに没頭しているらしく、家には週末くらいしか帰ってこないとのこと。
 その奥さんに挨拶をすると手を振って返してくれる。リモコンでガレージのシャッターをオープンして奥さんは車を建物の中に。ガレージには、奥さんの乗ってきたスプリンターの他に綺麗なBMWが駐車してあった。
 姉が電話を済ませて出てくると、隣の奥さんと話しを始め、車が壊れてしまった事、修理工場に電話をした事などを説明していた。すると隣の奥さんは、
『それは困っているでしょう。この車で良かったら使って。うちにはもう1台あるし、車が直るまで使ってくれていいから。保険も入っているから大丈夫。』と言って、スペアキーを渡してくれた。この言葉に姉はただただ
『サンキュー。』の連発。15時にはハナを幼稚園に迎えに行かなければならないし、自分も居るので移動の為には車が必須で本当に困っていた。そこに隣の奥さんの救いが無ければ、どうしようも無くなっていたに違いない。


バーケンヘッド・ポイント
 車を姉の家のガレージへと移動させて、姉は再び電話をしはじめた。それが終わると、
『出掛けるよ。』と一言。自分は幾ら車を貸して貰ったとしても、やはり借り物なので車での移動は控えるだろうと思っていたので、今日のバーケンヘッド・ポイント・アウトレット(Brikenhead Point Outlet)は半ば諦めていたので、姉の言葉にとても驚いた。
 隣の奥さんに貸して貰った車は、スプリンター。日本名でスプリンター・シエロと言われていた5ドアハッチバックタイプ。年式は定かでは無いが、10年は乗っているのではないかと思われる。左側のドアミラーはへし折れてテープで補強してあるし、エアコンの風向も変えられない。またリアシートは犬の毛でいっぱい。このスプリンターは、犬の散歩用に使っている車だと言うことをこの時知らされた。しかし、ちゃんと動くし、エアコンも壊れていないのでドライブをしていて苦痛を感じることは無さそうだ。
 バーケンヘッド・ポイントに行く途中の姉との会話は、隣の奥さんの話題で持ちきりだったことは言うまでもない。

 バーケンヘッド・ポイントの立体駐車場は前回訪れた日曜日よりはだいぶ空いている。それは施設の中でも同様で、混雑している様子は全く無い。買い物をしている人の殆どが女性で、子連れの人も結構居るのはウィークデーだからだろう。
 この時は、前回買いそびれたジャケットをDAVID JONESで。ラガーシャツをCanterburyで買い求めた。


チャツウッド〜飲茶〜
 1時間のつもりが、ついつい各ショップを回っているうちに2時間ほどが過ぎてしまう。ちょっと急ぎ足でバーケンヘッド・ポイントを後にして、20分ほど車を走らせてチャツウッドへと向かう。
 チャツウッドで、昨日に続いて昼食を食べることになった。姉には予め飲茶を食べたいとリクエストしておいた。
 West fieldの駐車場に車を止めて、そのままGRACE BROS(グレース・ブラザース)の中を通って、6階フロアへと向かう。
 6階フロアの半分はGRACE BROSが占め、フロアの4分の1を今から入店するKam Fook Restaurant(金福魚翅海鮮酒家)が占めている。このフロアにはカフェや寿司バー、最上階のシネコンプレックス型映画館のHOYTSのチケットカウンターもある。また4階フロアにはフードコートがあって、ドーナツキング、ケンタッキー・フライドチキン、ピザ・ハット、ウェンディーズなどの他、日本食のホッカホッカ、大将寿司などテナントとしてある。

 West Fieldのフロアの4分の1を占めているだけあって、Kam Fook Restaurantはとても広い。テーブル数も500を超えると言うから、それだけでも驚く。更に驚いたのは、テーブルで食事をしている人たちの殆どが中国系の人たちだったこと。昨日のPHO Garden Restaurantもアジアの人たちで大変賑わっていたが、こちらは中国の人が本当に多かった。チャイニーズレストランと言うと喧騒としているが、ここKam Fook Restaurantはそうでも無い。満席状態だったが、テーブルの回転率は非常に良いようで、自分たちもすぐに席へと案内される。
 広い広い店内をワゴンをひいたり、トレーに載せたりした料理が次々とテーブルへと回ってくる。ウェーターやウェイトレスは自分たちのテーブルの前にやって来ては料理を見せる。ついつい余分に頼んでしまいがちだが、じっくりと食べたい料理が回ってくるのを待ちたいところ。種類は豊富で、常に新しい料理を持った店員たちがテーブルを回っているので、本当に食べたい料理を持った店員が回ってきた時には満腹になっているなんてこともあり得る。

Kam Fook Restaurantでの昼食の写真はこちら


マンリー〜幼稚園〜
 自分たちが食事を終えてKam Fook Restaurantを出たのが14時過ぎ。流石にこの頃になると客の居ないテーブルが目立ってきたが、それでも飲茶の料理を運ぶ店員たちは忙しそうに働いていた。

 チャツウッドを出発するのがぎりぎりすぎたためか、ぎりぎり15時に幼稚園に到着。子供たちを迎えに来る親たちがやって来る時間にも幅があるようで、姉も焦る様子は特に無かった。教室まで足を運んでみると、ハナは友達たちと楽しそうに遊んでいて、こちらも親の事などは考えてもいないようだ。
 それよりもハナが驚いたは、やはり車が変わっていたことだろう。小さい子供でも、
『これはおうちの車じゃない。おうちの車はどうしたの?』とさかんに訊いていた。
 今日はずっと天気が良かったが、車を走らせているとノースシドニー側にはスコールが降っているように見えた。モスマンに近付くとフロントガラスに少しずつながら水滴が落ち始める。家に到着する頃には雨は小降りになり、そしてまた青空が一面に覆った。


モスマン
 折角、天気も回復してまだ暗くなるまでは時間があったのだから、1人でぶらぶらとモスマンの街へでも出掛ければ良かったのだが、家の中でゴロゴロしながら時間を過ごしていた。以前の自分なら、間違いなく休息も取らずに歩き回って、自らの目で何からしらの新しい発見をしていた筈。もしかしたら、モスマンとは言わずにシティーまで出掛けていたかも知れない。でも今回のシドニー滞在では、本当に時間の無駄と言う贅沢を味わったかも知れない。英語力が無くても姉のフォローがあるし、何処かに移動するにも車で送迎をして貰っている。またこちらでの滞在期間に自ら事前に調べることも無く、何の苦労もしていない。自分が唯一、シドニーで心配していたことと言えば、到着初日に1ケース買ってきたビールがいつ無くなってしまうかと言う事ぐらいだろう。



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