2002/10
  グアムステイ

 
10/17 PIC
グアム第一ホテル
 とうとうグアム最後の朝を迎えてしまった。昨朝は前夜にデビッドと飲んでいたこともあってちょっと寝坊をしたが、昨晩はちゃんと睡眠をとることが出来たので、午前6時半には目が覚める。実質的な最終日となるこの日は非常に忙しい。今日1日遊び回り、深夜にはホテルを発たなければならない。明日の朝には、もう日本に戻ることになるのだから、後悔の無いように最後の1日を楽しみたい。

 7時過ぎに子供たちが騒ぎ始めたので、今まで買い込んだもので朝食をとることに。これら買い込んだ物は、荷物にもなるので日本に持ち帰ることも出来無いので、この日のうちになんとかしなければならなかった訳である。

 9時少し前に部屋を出発する。自分はどうしてもPICに行きたかったので、各ツアーデスクがオープンする9時を待っていたのである。昨日、PICのスタッフに、日本での申し込みか宿泊みたいな説明を受けていたが、ホテル内にある旅行会社のツアーデスクなら、オプショナルツアーとしてPICの1日入場券にあたるデイゲストのチケットを入手出来るのではないかと思っていた。
 その予想は的中し、タモントロリーのフリーパスを購入したJTBツアーデスクに入って行き、スタッフに問い合わせをしてみると入手可能とのこと。早速、大人3人分、子供1人分(2歳以上有料)のデイゲストチケットを購入。併せて無料送迎の依頼をすると、
『ご希望時間は何時ですか?』と事務的に聞く女性スタッフに、
『今すぐでもいいです。』と奥さんが返す。それを伝えて電話を切ると
『すぐにピックアップに来るので、フロント前で待っていてください。』と言われた。

PICについて
 タモンホテルロードに西に位置するリゾートホテル。プールを中心に、テニス、スカッシュ、ゴルフ練習場などのアクティビティが非常に充実していて、日本人観光客の人気も高い。
 これらアクティビティは宿泊客は勿論のこと、外部宿泊者も入場料を払うことでデイゲストとして利用することが出来る。ちなみにPICの正式名称は、パシフィック・アイランド・クラブで、グアムの他サイパンにも同様のリゾート施設がある。

ホテル宿泊客        大人/子供 利用料金は無料

半日コース         大人$50 子供$25
 9時〜13時半または12時〜17時のコース。食べ放題、飲み放題のランチ付き。

1日コース         大人$70 子供$35
 9時〜17時。食べ放題、飲み放題のランチ付き。

1日コース+ディナーショー 大人$95 子供$45
 1日コース+ディナーショー

 子供料金は2歳以上、11歳以下。
 無料送迎あり。

PIC(パシフィックアイランドグアム)のオフシャルページ(日本語)




PIC(パシフィック・アイランド・グアム)
 5分もすると、PICのミニバンが自分たちを迎えにやってきた。今からプールに行きますと言わんばかりの格好の自分たちに、送迎のドライバーもすぐに判ったようで名前を聞かれ、車へと乗り込む。
 グアム第一ホテルからPICまでは歩いても5分ほどで行ける距離だったが、折角無料送迎のサービスがあるのに使わない手はない。歩いてもそれだけ近い場所なので、車での移動は本当にあっという間だった。

 車寄せのすぐ前にデイゲスト専用のカウンターがある。そこで先程入手したクーポンをそのカウンターの女性スタッフに渡すと、長男を除くそれぞれに防水加工が施されたハンドベルトを手首に付けられる。そして施設マップを取り出して、ペラペラと英語で施設の説明を一方的にされてしまう。喋っている単語だけは理解出来たので、ここで重要な更衣室とレストランの場所、食事の時間などだけはなんとか判った。

 ホテルロビーなどもあるホテルの正面入口とも言えるロイヤルタワーは比較的新しい建物。このロビーは吹きぬけになっていて、施設が一望出来るようになっていて、写真を撮影するに絶好のポイント。そこからエレベータか階段を使ってウォーターパークへと向かうのだが、更衣室は結構離れている。ロイヤルタワーの出入口から施設の正反対の場所に位置していて、人口滝のある場所を通ってディナーショーの行われる野外レストランの前を通るか、素直にプール脇を行くかの2つのルートに限られる。どちらのルートも距離的には似たり寄ったりだが、ベビーバギーなどを使用する場合は後者の方が通路が通りやすいようになっている。

 更衣室前にはロッカーがある。ロッカーの鍵は、デイゲスト用のカウンターでは渡して貰えない。ロッカーの向かいにはスタッフルームがあって、テニスやスカッシュ用のシューズやラケットなどの貸し出し、そしてロッカーの鍵の貸し出しも行っている。ロッカーを借りる際には保証金として$3必要となるが、鍵を返却すると保証金も返して貰える。
 早速、更衣室で交代で水着へと着替えを済ませる。もともと予め軽装でやって来た自分たちは子供の食べ物など以外は大きな荷物はない。これらはロッカーには入れる予定は無かったので、1つのロッカーで全員の荷物を入れることが出来た。
 ただ困ったことが1つだけある。2台持ち込んだベビーバギーだが、長女は歩くことが出来るので1台はロッカーに置いて行きたかったのである。スタッフルームでどうすれば良いか訊ねると、ロッカーの上を指さして、
『ここに置いて行けばいいよ。』と簡単に言ってのけた。盗まれたらどうしようと不安があり、万が一盗まれても全く同じベビーバギーがKマートに売っていたので、弁償出来るだろうと腹を括ってホテルで借りたベビーバギーをロッカーの上に置いて行くことに。
 この後、一旦プールに向かって移動を始めるが、忘れ物をしたと奥さんが言いだし、先にプールに行ってしまった母親と長女を除き、再びロッカーに戻る。夫婦でロッカーを開けて捜し物をしていたが、ベビーバギーに乗っていた長男が大泣きを始める。それでも一所懸命、ロッカーの中の荷物を探す自分たち。やっと探し物を見つけて長男の方を振り返ると、ロッカー付近にある卓球台で卓球を楽しんでいた韓国人と思われるカップルの女性の方がニコニコしながら、長男を抱きかかえてあやしていてくれたのである。この光景を見た時に、夫婦で目が点になった。韓国の人たちは凄く子供を可愛がると聞いていたが、見ず知らずの子供を泣いているからと言って、あやすようなことは日本人には真似出来無い。また親としても、とても恥ずかしい瞬間だった。

 準備が整ったところで、早足でウォータースライダーもあるメインプール(Main pool,Slides, and Jacuzzis)へと移動。10時を少し過ぎていたが、ウォーターパークは非常に閑散としている。早速、ここで子供も連れてプールへと入る。子供にはセブンイレブンで購入した浮き輪がここでも大活躍。子供たちは広くて綺麗なプールにとても喜んでいる。そんな子供たちを、自分は一時も目を離すことは無かったが、プールサイドにはクラブメイツと呼ばれるスタッフがプール内で事故が無いように監視をしてくれているのも頼もしい。小学生くらいの年齢の子供たちがプールサイドから飛び込み、危険行為などをするとすぐに笛を吹いて注意していた。ちなみにこの時、自分はビデオカメラに防水用スポーツパックを装着してプール内に入っていたが、スタッフから注意を受けることは無かった。
 このプールには2本のウォータースライダーがある。スライダーの規模からしたら、距離も短めで小学校中学年なら十分にチャレンジ出来るレベルのもの。普通のスライダーとちょっと違うのは、滑る際にウレタン製のマットを敷いて滑ることだろう。スライダーを水着でそのまま滑ると、設備の繋ぎ目などで結構痛い思いをすることがあるが、これならば全くその様な事は無いし、滑りも非常に良くなってパワーは増してスリルも倍増。


 このスライダープールの向かいにラグーン(Lagoon)と呼ばれるカヤック乗り場がある。ライフジャケットが無造作に置いてあり、カヤックもずらずらと乗り場にロープで結びつけてある。ライフジャケットさえ着用すれば、好き勝手に乗ってもいいので、自分もチャレンジしてみる。プラスチック製のカヤックだが結構な重量があり、引き寄せるにも結構な力がいる。そして最も緊張するのがカヤックの乗り降りの時。万が一、すっ転んでそのままラグーンと呼ばれる池に落ちてしまったら恥ずかしいこと極まりないので、慎重に落ち着いて乗り移る。その横でカヤックを楽しんでいた日本人女性が、絶叫をあげながらカヤックから落ちそうになっていた。
 波もたっていないラグーンは穏やかなので、初めての自分でも簡単にカヤックを操縦することが出来る。1本オールを両手で持って、交互に水を掻けば勢いよく進んでくれる。また曲がりたい時には、その方向にオールを水面に入れることで方向を変えることが出来る。乗り降り時さえ注意すればそう簡単にひっくり返ることは無いので、小学生低学年の子供や女性でも十分に楽しむことが出来るだろう。ただこのラグーンは、プールとは違って池であり、魚なども泳いでいる淡水。水の循環などは行われていないので、ちょっと生臭い水なので、くれぐれも水の中に落ちないようにしたい。


 プールで遊び始めて30分を過ぎた10時半頃から、次第にプールサイドが賑やかになって来た。太陽の日差しも強くなり、子供や女性には日焼け止めクリームが必須の時間帯。基本的にはプールでは、日焼け止めクリームを付けていても注意されることは無いが、泳げる水族館(Swim thru Aquarium)と呼ばれるシュノーケリングが出来る海水プールでは魚が回遊しているので、日焼け止めクリームはプールに入る前に必ずクリームを流し落とさなければならない。

 場所を子供も楽しめる水深の浅いプールへと移動する。このウォーターパークの中でも最も大きいプールで、半分が子供専用のプールであるキッズ・ウォーター・ズー(Kids Water Zoo)となっていて、残り半分がウィンドサーフィン専用プール(Windsurfing Pool)となっている。時間によっては、この広いプールでウォーターバレーも行われる。プール自体は大人なら股下程度、小学生位の子供ならば十分立つことが出来るプールで、キッズ・ウォーター・ズーにはカメやワニなどが浮かんでいて、小さな子供達は大喜び。また自分たちの様に浮き輪を持参していないゲストの為に、ウォータースライダーで使用したウレタンマットが置いてある。これをプールに浮かべると、大人でもバランスさえとれれば浮遊感を味わうことが出来る。このプールで自分は長女を乗せてみたが、やっぱりバランスが取れずに頭からプールに落ちて大泣きをしていた。
 この子供用のプールでは、プール内の清掃をする初老の男性が数人グループが居た。その人たちは水中眼鏡をかけてプール底などを見て回って、異物などがあれば取り除く作業をしている。その横で自分は完全防水で水深2mまで潜ることが可能と言うスポーツパックを装着したビデオカメラでプール内で撮影をしていると、水の中でビデオを撮影している光景を見て、清掃をしていた人たちはとても驚いていたらしい。

 この子供用プールで遊んでいる間に、予約制となっている泳げる水族館の予約へと海水プール前に建っているスキューバセンターへと出向く。ここには日本人女性のクラブメイツが2人おり、日本語でのやりとりが可能。昼時を除いて20分間隔で行われている泳げる水族館でのシュノーケリングを11時に申し込みをする。一応人数制限があるようなので、希望時間があれば早めに申し込みをするのがいいだろう。またこの際に、デイゲストの場合は入場時に渡される黄色い紙製の名前の記入されたカードが必要となる。


 そして集合時間になって、再びスキューバセンターへと向かう。シュノーケリングの申し込みをしたのは、自分と母親の2人。流石に幼児にはシュノーケリングは無理だろう。
 まずカウンターで申し込みの確認をすると、1人ずつ体型にあったシュノーケル付きの水中眼鏡、ライフジャケットを渡される。これを着用していれば、泳げない人でも溺れることはまず無いだろう。この次に全員が水シャワーを浴びて、サンオイルや日焼け止めクリームなどを流し落とす。
 そして海水プール前に約20人ほどの参加者が集合をして、クラブメイツによる簡単な講習を受ける。最初にチェックされるのは、水中眼鏡の着用の仕方。髪の毛を挟んで水中眼鏡を着用しているのは間違いで、間違いなく注意をされるのだが、前髪の長い女性に多い。続いて1人ずつ水面に顔をつけて、シュノーケルでの呼吸が出来るかチェックされる。これが出来無ければ、シュノーケリングをすることはまず無理。
 最後にこの泳げる水族館でのシュノーケリングの注意点について説明がある。この時のクラブメイツは全て英語で話をしているが、ゲストととして多い日本人や韓国人の為に、オーバージェスチャーを交えて、非常にスローリーな英語で説明をしてくれるので、自分のように語学力が無くても大丈夫だ。シュノーケリング中に注意すべき点として、プールで回遊している魚たちを驚かせない為にバタ足をしないこと、途中にある岩などにつかまって立ち止まらないことなど。ゆっくりと足を動かして泳いでも、ライフジャケットも着用しているので沈むことは無いので、プール内の光景を楽しみながらシュノーケリングをすればいい。

 5分ほどの講習が終わると1人ずつ、順路が決められた海水プールのシュノーケリングを開始する。一番右端で講習を受けていた自分が、この20人の中で最初にスタートする。それに続いて母親がシュノーケリングを始めるが、いきなり禁止と言われたバタ足。しかも物凄い水しぶきをあげたバタ足。講習をしていたクラブメイツ、そして監視役で立っていたクラブメイツの2人が一斉に注意をするが、水面に顔をつけている母親には全く聞こえていない様子。同じようにシュノーケリングをしていた自分でも気付いたのだが。結局、自分が一所懸命プール底の様子を見ていた母親を止めて説明したことで、クラブメイツたちも納得したようだ。
 このプールでは、珊瑚礁のある岩場をイメージした造りとなっていて、深いところだと裕に水深は5m以上はあると思われる。非常に凝った造りとなっているが不思議なことに回遊している魚が思ったより少ない。2回このプールを順路に従ってシュノーケリングをしたが、ほとんど魚を見ることは無かった。
 またこの時、シュノーケリングをしていた自分たちを待っていた奥さんと子供2人。ただ海面上から見ていたのでは面白くない。プール脇には水族館のようにガラス張りになっていて、シュノーケリングをしている人たちを横から見ることが出来る場所もあるので、そこでシュノーケリングをしている人たちの泳いでる姿を見ているのも面白い。


 12時に近付き、昼食をとる為にベビーバギーと全ての荷物を持ってロイヤルタワーへと向かう。この移動中に通りかかったゲームプール(Game Pool)では、ゲストたちの参加を募っての巨大なゴム製ボールのバレーが行われていて、異様なまでの盛り上がりを見せていた。
 デイゲストの自分たちの入場料金には昼食料金は含まれている。ロイヤルタワの中にあるにスカイライトルーム(Skylight Room)へ。とても広いバッフェスタイルのレストランで、入口を進むと受付カウンターがあり、ここでも黄色紙製のチケットをチケットを見せる必要がある。そこでのチェックが終わると、席案内係のスタッフがテーブルへと連れて行ってくれる。ところがここは室内でとても寒く、水着にタオルを羽織っていたのは自分だけ。水着でレストランに入ることは問題無いようだが、室内はガンガンに冷房が効いているので、自分はロッカーへと走って上着を取りに行くことに。

 昼食は洋風、中華、和風、そして韓国料理と非常に種類が豊富。味はまあまあ程度だが、パスタ、フライドチキン、オーダーメイドのホットドッグ、寿司、そうめん、牛肉の炒め物、漬け物など様々。デザート類も豊富で、一口サイズのケーキ、ゼリー、アイス、そしてソフトドリンクなどがある。そしてお酒も飲み放題となっている。種類はビール、赤・白ワインに限られるが、昼から遠慮無く思いっ切り飲めるのは嬉しい。
 何故か自分たちのテーブルは10人ほどは座れる丸テーブルだった。それはいいのだが、自分たちと時を同じくして、クラブメイツたちもここスカイライトルームで同じメニューの食事を食べることになっている。他のテーブルはたくさん空席となっているのだが、わざわざ自分たちのテーブルに3人のクラブメイツが同席して食事をすることになった。これもPICのスタイルで、スタッフとゲストのコミュニケーションを大事にしているからこその計らいなのだろう。同席したクラブメイツとは直接会話をすることは無かったが、子供たちにとてもフレンドリーに接してくれた。

PICでの昼食の写真はこちら


 約1時間の昼食、自分にとっては飲酒を終えた。ビール5杯、ワイン2杯を飲み干し、まずまず$70の料金の元を取り始めた気分。食後に向かったのは、キッズ・ウォーター・ズーの脇にあるパターゴルフ場(Putter Golf)で、一応18ホールまである。ベビーバギーは入り込むことは出来無いが、母親は1人で一所懸命パターを振り回して楽しんでいる。
 この後、再びキッズ・ウォーター・ズーへと戻り、子供たちを思う存分遊ばせる。最終日まで買い物に付き合わせていたので、せめてもの報いだろう。この間に自分は、単独でスキューバセンターへと出向く。10時と14時の2回行われている無料体験ダイビング(日本語での案内を貰っていたので、日本人向けの体験ダイビングかもしれない)の申し込みをする為である。シュノーケリングの時と同じく、日本人スタッフが予約受付をしていて、14時になったら集合するようにと言われた。
 そして集合時間の14時となり、再びスキューバセンターへと行く。ここで名前の確認をされると、シュノーケリングの時と同じく、水シャワーを浴びるように言われる。そして講習会場にポツンと座っていると、次第に自分と同じ参加者が集まってきた。自分も入れて、体験ダイビングの参加者は5人。しかも全員が日本人で男性2人組、女性2人組。自分だけが1人だった。
 すぐに参加者の確認が行われ、スキューバセンターの日本人女性のクラブメイツからスキューバダイビングの基本であるマスク着用方法、呼吸方法などの説明が10分ほどかけて行われた。しかもスキューバセンターでの予約の時などは非常に事務的だったのに、この時は驚くほど早口でハイテンション。そして講師がもう1人の日本人女性のクラブメイツに代わり、自分にとっても非常に重要な耳抜きとプール内でのインストラクターとのコミュニケーションの取り方などの説明を受ける。ただこの時に気になることをチョロッと話していたのが気になった。プールでの講習が終わったら、ビーチから沖に出て実際に潜って貰いますみたいな事を言っていたのだ。入場時に貰った日本語で書かれたチラシには、海洋実習は有料と記載されていた。一体どうなっているのだろうと思っているうちに、プールへの移動となった。

 泳げる水族館と繋がっている講習プールには、アジャコング顔負けの女性インストラクターが既にボンベを背負って待っていた。日本語が全く話すことが出来無いこのインストラクターの代わりに、日本人クラブメイツが、
『最初に誰がチャレンジしますか?』と言われ、日本人らしく誰も挙手しない。すると
『一人で参加されている方から行きましょう。』と爽やかに自分を指名。最初だろうが、最後だろうが関係ないと思っていたので、迫力あるインストラクターに手伝って貰って、ウェットスーツやボンベを背負い早速プールの中へと入って行く。
 ボンベを使用した呼吸には特に違和感は感じない。プールの中は階段状になっていて、一番深いところで10m。インストラクターとは手を繋いでその階段を降りて行くのだが、1m潜る度にインストラクターは足を止めて、自分に耳抜きと呼吸が出来ているかを確認。一番不安だった耳抜きも全く問題無くこなし、最も深い10mでは自分で泳いでみる。上半身に着用したウェットスーツにはおもりが付けられていて、普通ならば水面に向かって浮上しようとする力がかからない。この様な感覚は今まで経験をしたことが無いものだった。
 インストラクターからジェスチャーで上昇するように指示を受け、ゆっくりと水面へと向かって泳ぐ。他の参加者たちが不安な様子で待っている場所へと戻ると、女性2人組の1人に
『どうでした?』と聞かれたので
『自分も耳抜きが出来るか不安だったけど、全然平気だよ。』と答えながら、ボンベとウェットスーツを脱ぐ。インストラクターは、次の参加者と共に再びプールの中に入っていった。

 これで体験ダイビングは終了したのだが、日本人クラブメイツからスキューバセンターに行くように言われる。そこには最初にスキューバの基本を説明したクラブメイツが待ち受けていて、ハイテンションな調子で海中で撮影した魚の写真などを見せて、一方的に海洋ダイビングの説明をする。一通り説明が終わったところで、そのクラブメイツが
『この後、他の参加者の方と一緒に海洋ダイビングに行きませんか?』と締めくくった。自分は有料と言う言葉を全く言わないのはキャッチセールスを変わらない余り好感の持てる言い方では無いと感じた。そう感じながらも
『行きたいんですが、子供も待っていて時間が無いんですよねぇ。』と無難な言葉で断る。子供が待っていることも事実だし、時間的にも余裕が無かったのも事実。もし、これらがクリアされていたら、凄く楽しい体験ダイビングだったから、有料となる海洋ダイビングにも参加していたかも知れない。


 この後、メインプールへと戻り子供たちを遊ばせていると、2人のクラブメイツがこのプールで遊んでいる人に赤とピンクのビニールテープを巻き付けているのを見つける。何かゲームが始まると予想した自分も、赤のテープを巻き付けて貰う。
 それから10分ほどすると、クラブメイツが大きな声をあげて、テープを腕に巻き付けている人たちを集合させる。全員が自分と同じアジア人だが、日本人は余り多く無く、8割以上が韓国人の団体でしめられている。そして赤チームとピンクチームに分かれてのトータル4種類のゲームが始まる。
 最初はメインプールでの、コイン集めを競うゲーム。プール内に無造作に投げ込まれたコインをどちらのチームが多く集められるかを競うのだが、赤チームにはゆうに60歳は超えたと思われる女性もいるし、全体的に女性が多い。結果はやっぱり男性の多いピンクチームの勝ち。

 続いてウレタン製の板が筏上に並べられていて、より先まで進めたチームの方が勝ちというゲーム。このゲームは、やっぱり体重の軽い人が有利。ゲームに馴染んできたゲストたちも、次第にのり始めて盛り上がりの声も出るようになった。そんな中で平均で12枚ほどしか進むことが出来無かったウレタン板を見事に最後の20枚までクリアする強者が現れる。それは赤チームの小学生の子供だった。なんの苦労も無く、ひょいひょいとその板を飛び越えて行く姿を見て、やっぱり子供は身が軽いと実感。

 3つ目のゲームは、それぞれがメインプールの横にあるゲームプール(Games Pool)に浮かべられた切り株状のウレタンの上に立つ。このウレタンは真ん中がプール底に結びつけられているだけなので、ちょっとした力で簡単にクルクルと回り出す。チーム毎に1人ずつこのウレタンの上で、綱引きをする。尻餅をついても負けだが、回り出すと遠心力でプールへと簡単に投げ出されてしまう。ここまで来ると、ゲームも芸能人水泳大会のようになってきている。

 最後のゲームは、自分は子供たちも流石に疲れていたようだったので参加出来無かったが、丸太状のウレタン棒の上で、それぞれのチームが落とし合いをするゲームだ。
 ゲーム参加者たちのキャーキャーと言う声を聞きながら、自分たちはベビーバギーを押しながら、更衣室へと戻って行く。
 ロッカールームへと戻ると、置いていったもう1台のベビーバギーも盗まれること無くそのまま残っていた。全ての着替えを済ませて、ロッカーのキーをスタッフルームに返すと、保証金の$3を返却してくれた。
 ロイヤルタワーへと戻り、デイゲストのカウンターで送迎を依頼すると、目の前に停車していたバンで、グアム第一ホテルへと送って貰う。


グアム第一ホテル
 部屋に戻り、順番にシャワーを浴びる。子供たちは遊び疲れたせいか、シャワー後にベッドで熟睡。グアム最後の1日を思う存分楽しんでくれた様子。
 大人たちと言えば子供たちが寝ていて大人しくしている間に、今晩深夜の出発に備えて荷物のパッキングを始める。圧倒的に子供服が多くて嵩張ることは間違いないが、重量自体は思ったほど重くならない。本当に今晩必要と思われる荷物だけを残して、全てをスーツケースへと押し込む。こうやって、スーツケースを広げて荷物の準備をしていると、この旅行も終わりを告げようとしていることを実感し、悲しい。ベランダから外を眺めれば、もう西の空に太陽が沈もうとしているのに、ホテルのプールでははしゃいでる人たち、ビーチでも少ないながら泳いでいる人たち、カヌーをを楽しんでいる人たちなど。何か、その人たちがとても羨ましく思えてならない。


ザ・クラブハウス
 18時45分に部屋の電話が鳴る。電話を取ると昨晩予約をしていたカニ食べ放題のザ・クラブハウス(The CrabHouse)の送迎のバンだった。依頼していた時間より15分も早かったが、そんな事を予想して更に15分前には出掛ける準備を整えていたので焦ることも無く、部屋を出発出来る。
 フロントには厳つい髭面のドライバーが立っていて、名前を聞かれたので答えると車寄せ正面に停車していたフォードのF150バンに乗り込むように言われた。今回の旅行で、始めてバンらしいバンを見た気がする。
 バンは出発すると、グアムリーフホテル、グアムプラザを経由して、ザ・クラブハウスのあるオハナ・オーシャンビュー・ホテル(旧サンルート)へ。最初は自分たちだけだったバンだったが、最後には満席となり、ドライバー以外は全員が日本人。関西人の大家族旅行の人たちが居て、車内は笑い声でいっぱいだった。

 バンが車寄せに到着したがレストランは全く見えない。ドライバーが指さして、通路を進んで行くように乗客たちに伝える。ゆっくり歩いて1分ほどすると、賑やかしい声が聞こえてくるが、途中段数が少ないものの上下階段があったりして、ベビーバギーの自分たちには大変。
 その先には照明の無いプールで、異常な盛り上がりを見せている15歳前後の男女のグループ。ウォーターバレーらしきことをやっているのだが、レストランの中から漏れてくる明かりだけでバレーをやっていることに感心。

 他のバン同乗者たちに続くようにして店内へと入って行くと、順番にテープルへと案内される。店の中には、4人もしくは6人掛けのテープルが20くらいらるだけなので、それほど広くはない。飲み物のオーダーさえしてしまえば、後はバッフェスタイルなので勝手に料理を取りに行けばいい。
 正直言って、このレストランは名前負けしている。カニ料理店と言いながら、カニの種類は3種類ほどしか無いし、他の料理も種類は決して多くない。大人$28、子供$14と言う料金はこの内容にしてはちょっと高いと感じた。
 それでも来てしまったのだから、元は取らなければならない。カニ好きの母親中心にとにかく食べる、食べる。自分もカニは好きなのだが、殻を取るのが面倒なので他の食べ物を必死に食べていた。スタッフも本当にマメに各テーブルを回って、空いている皿や殻入れなどの交換をしてくれる。

 食事を済ませると、伝票を持って入口のレジで精算する日本式スタイルとなっている。また日本人にとっては煩わしいチップについても精算とは別になっていて、レジ横にチップ入れが用意されているのでその中に入れればいいようになっている。
 精算も済ませて外へ出ると、先程のグループはまだプールでバレーをやっている。入店する時よりも更にハイテンションになっていたのには驚く。その横を通り過ぎて、先程バンを下車した場所へと戻る。バンは駐車しているがドライバーが居ない。そこに立っていたのは客待ちをしていたタクシーのドライバー1人だけ。
『タクシー?』と聞かれるが、バンを指さすと
『さっきまでいたけどなぁ。すぐ戻ってくると思うよ。』と教えてくれた。その言葉通り、すぐにドライバーは戻って来て、自分たちを待たせていたことに申し訳なさそうだ。
 今度は同乗者も無く、バンは直接グアム第一ホテルへと向かったので、乗車時間は10分にも満たなかった。

ザ・クラブハウスでの夕食の写真はこちら


Kマート
 部屋に戻ったのは20時半頃だった。母親が最後の最後にKマートに行きたいと言い出す。ホテルのエレベータ内にも貼り紙がされていたが、夜間のホテル外に出ることには十分気を付けなければならない。流石に1人で行かせる訳にも行かないので、自分も一緒に付いて行くことにした。

 既に毎晩のようにホテルロードは散策に出掛けていたが、グアム第一ホテル付近から西は人通りの少ないところ。バス停でトロリーを待っていても、余り人とすれ違うことは無かった。
 トロリーはバス停で待ってから5分もしない内にやって来た。しかも車内は非常に空いていた。この時間になれば、タモン中心街での渋滞なども解消されて、ほぼダイヤ通り15分間隔でトロリーバスも運行されているのだろう。

 トロリーバスは空いていたのだが、Kマートの店内は、日中と変わらない位に賑わっていた。店内に居た客の半分位が日本人を始めとする観光客だったと思う。自分たちのように最後の買い納めに来ている人、グアム初日で早速買い物に来た人など様々。
 この時、Kマートでは、30分ほどで買い物を済ませてしまう。既に店内は一通り見て回っていたし、母親は買いたい物が決まっていた。GPOで何気なく買ったマウナロア・マカデミアチョコレートのスティックタイプが大変気に入ったらしく、これが欲しかったらしい。1個あたりの価格は結構高くて自分は驚いたが、それでも構わずに結構な数を買っていた。

 帰りもトロリーの待ち時間は短く、あっという間に買い物を済ませて、ホテルへと戻り、深夜の出発に備えて万全な体制を整えて就寝する。


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