10/19 バンコク国際空港、名古屋着
<バンコク国際空港>
バンコク国際空港では、やっぱりタラップで機を降りる羽目になった。これはやはりプーケット−バンコク間が国際線、国内線の混載便となっている宿命なのかも知れない。それにしても、子連れの自分たちにとっては、ターミナルへのバスでの移動、複雑なバンコク空港のターミナル内での移動には疲労困憊。
TG216便からタラップを降りると無造作に搭乗直前に預けたベビーカーが置いてあり、地上クルーが立っているものの、ノーチェック状態で引き渡される。タラップ前に横付けされたバスに次々と乗車し、ドライバーが満車と判断するとバスは発車してターミナルのグランドフロアにある専用ゲートへと向かう。
カーゴ運搬車などが猛スピードで行き交い、事故を起こすのではないかと思う位混雑している中をバスは走り向けて、バス専用のゲートへ到着する。その先には、タイ国軍と思われる迷彩服を着込んだ兵士が軽機関銃を抱えて立っている。APEC開催中で厳戒態勢になっていることを痛感した。
そこから徒歩での移動を繰り返し、3階の国際線出発ロビーにやっと辿り着く。既に日付は10月19日に変わっていて、普段なら熟睡している時間帯なのに寝付けずにいる長男は思いっ切り愚図っていて、大混雑している国際線ターミナルで絶叫に近い声をあげている。大人は大人でプーケットでとった昼食から8時間余りを経過して空腹。かなり最悪な状態となっていた。
深夜の時間帯は、バンコクから世界各地へ向けてのフライトが集中しているようでとにかく混雑している。ロビーの通路も、搭乗待ち用の椅子も、免税店や喫煙所も何処も彼処も混雑している。約1時間半後には搭乗開始となっているJL738便も、コードシェアの関係もあるが出発ゲートを案内するモニタに表示されない状態となっていた。
長男は相変わらず愚図りまくり、大人3人は空腹状態。とにかく何か食べようという事になるのだが、バンコク国際空港の出発ロビーには、ちゃんと食事を出来る場所はターミナル中央にあるレストランだけ。ちゃんとし過ぎているレストランでは気軽に食事は出来無いので、他の場所を探すが唯一食事らしい食事を食べる事が出来るのは、ターミナル2の最右端にあるKFC位しか見当たらない。他に選択肢は無いので、ここで軽い食事をする事にした。この時、自分たちは既にバーツの持ち合わせが無く、深夜でもオープンしているターミナル内の両替カウンターで日本円からバーツへの換金をして食事をしたが、このKFCでは日本円での支払いは可能だった。カウンター横には、その日の各国通貨のレート表示がされていたので、そのまま日本円で支払い、お釣りはバーツで受け取ることが出来る訳である。
搭乗開始の約1時間前になって、やっとゲート案内のモニタにJL738便の出発ゲートの表示がされる。運良く、KFCで食事を済ましてもその付近でブラブラしていた場所からは近い。但し、またまた3階の出発ロビーからエスカレータや階段を使用しなければならないグランドフロアにある国際線ターミナルの最右端のゲートだった。
1階の搭乗ロビーへの入口付近では、再度セキュリティーチェックを受けなければならない。1階の搭乗ロビーでは3階の出発ロビーの様に免税店が乱立している状況は期待出来ないが、一旦セキュリティーチェックを通過してこのロビーに入ったとしても、パスポートとボーディングパスさえ所持していれば、3階との行き来は可能だろう。
今までに無く、閑散とした1階のグランドフロアにある搭乗ロビー。ゲートの案内表示を見て回ると、この時間帯の出発はJL738便以外に見当たらない。また搭乗待ちをしている人たちの数も非常に少ないようで、家族連れは数える程で、殆どがビジネスマン風の人たち。
ボーディングパスに記載されていた深夜1時45分から少し遅れて搭乗の案内がされる。今までの繰り返した搭乗と違って、その案内がされるまで席を立つ人は少なく混雑も全くしていない。見るからに、この便の搭乗する人の数が少ない事は自分にも判った。
非常にスムーズに搭乗手続きが行われるが、ここからは再びバスに乗り込む。ベビーカーと大きな荷物を持ち、子供たちを連れての自分たちにとっては、これは苦痛としか言いようがない。バンコク国際空港では、結局1度もサテライトからの搭乗をする事は無かった。
バンコク国際空港を紹介しているページ(英語)
<バンコク国際空港→名古屋空港>
ターミナルからのバスでの移動は結構時間を要した。その走行した時間を物語るように、ターミナルからはかなり離れた場所に、数機の旅客機の中に日本航空のDC−10が駐機していた。その回りでは、カーゴの積み込みなどで慌ただしい。
はかり早い段階で自分たちはタラップを上って、JL738便の機内へ入る事が出来た。機齢としては年数が経っていると思われるDC−10だが、キャビン内はリファインされているようで、白を基調にしたデザインと落ち着いたグレーのシートは座り心地も最高で、機内の方もとても綺麗だった。ただこの機材の古さを感じさせるのは、今は使われていないと思われるラボラトリー前の給水器。昔、こんな物が新幹線にも設置されていた事を思い出した。
シート配列は左から3−4−2と言う配列で非常に珍しい。自分たちに用意されていた席は23列目の真ん中のブロックにあたる4席。この便でもやはりスクリーン前で、バシネットの設置が出来、足が伸ばせてエコノミーとしては比較的ゆったりと座れる席である。
席まではフライトアテンダント(以下CA)が案内をしてくれる。荷物を片付けて着席すると、立て続けに2,3人のCAがやって来て、片膝を床に着けながら、
『本日、担当をさせていただきます***でございます。』と言うご挨拶。日本国民ながら自分は今までにJALに搭乗した事が無かったので、この応対にはかなり驚く。流石、日本を代表する航空会社の日本航空・JALだけあって、ちょっと行き過ぎ位な応対とサービス。でも日本人は、こういうサービスを航空会社に求めている人が多いんだろうな。
席に着いたばかりで落ち着かない自分たちの元に、またまたCAがやって来た。今度は何だろうと思っていると、
『本日は比較的お席の方に余裕ございます。もしよろしければ、今のうちに空いておりますお席をご用意させていただきますが。』と親切に言ってくれた。更に
『これから他のお客様がご搭乗されますと、皆様空いている席への移動をされると思いますので、何かお荷物をお渡し頂ければ、今のうちに空いております席を確保しておきます。』と続けた。凄いサービスに自分は驚きの連続。他の航空会社だと、全ての乗客が着席した後にこの様な案内をしてくれるケースはあるが、ここまでは普通はしない。やっぱり日本航空は行き過ぎ位なサービスだ(自分たちとして、とっても嬉しいこと)。そう言って、5列程後ろの席へと自分たちが渡した手荷物を運んで行き、予め席の確保をしてくれた。
出発定時である深夜2時15分にJL738便は動き始める。疲れ果てている子供たちは、既に眠っている。
結局、この名古屋行きの便は、シートの1/5程度しか埋まっていなかったのではないだろうか。そしてその搭乗客は単身のビジネスマンばかり。深夜だという事もあるのだろうが、機内も非常に静まり返っている。
バンコク国際空港を飛び立ち、水平飛行に入ると乗客たちは席の移動を始める。とにかく空席だらけだったので、誰もがリラックスしてフライト中過ごす事が出来そう。奥さんと長男もCAが用意してくれた後方の席へと早々と移動。スクリーン前の4人席には、自分と長女、そして母親の3人になり、こちらの席もかなり広くなった。ただこのスクリーン前の席の1箇所だけ肘掛けが上がらない。横になって寝たい長女にとってはちょっと可哀想。
既に機内は熟睡モードに入っている最中、機内サービスが行われる。乗客も少ないので飲み物を乗せたワゴンでキャビンを回るのが面倒だったのかどうかは判らないが、まだ眠りについていない乗客1人1人にCAが飲み物をリクエストを聞いて回り、ギャレーから運んでいる。
この時、家族の中で起きていたのは自分だけで飲み物の後には軽食も配られたが、やはり起きている人は限られていて、軽食もギャレーから手運びしていた。乗客数も少なく、飲み物以外は統一された軽食の配布のみなので、CAの立場からしてみれば、この方が明らかに効率的なのだろう。この時、軽食と配られたのはカニカマを挟んだパンで、軽食の王道を行っていると言っても間違いない。タイ時間で深夜3時近い時間なので、ボリュームのある食事を出されても困ってしまうので、軽く口に入れる事が出来て丁度良かった。
食事が済むとCAは免税品の販売を始めるが、サラリーマンばかりという客層、深夜帯が重なって買い求めている人は見かけなかった。自分は免税品を運ぶカートが通り過ぎるのを待って、奥さんと長男のいる後方席へと様子を見に行くことに。すると2人ともぐっすりと眠っている。特に長男は、普段寝ている時間帯に移動となったのでかなり疲れていたのだろう。
奥さんと長男の座席のすぐ後ろの席を見ると、こちらも丸々5席が空いている。自分はチャンスとばかりに、この席へと座る。肘掛けも全て上げる事が出来たので、空席を良い事に悠々と5席を使って寝る事にした。ちなみに過去にこの様な空席でシートを自由に使える事に巡り会ったのは、20年近く前に利用したマニラ発成田行きのフィリピン航空と、5席ではないが空席で窓側3席を自由に使えたソウル発シドニー行きのアシアナ航空位。ちなみに寝る時も万が一の事があると困るのでシートベルトだけは装着していた。
自分が目が覚めたのは日本時間で朝7時頃だった。ほぼ仮眠状態ながらも広いスペースで3時間近く熟睡する事が出来た。起きあがると窓の外からは明るい日射しが機内へと差し込んでいる。
自分は元々用意されていた23列目の席へと戻ると母親は既に目を覚ましていた。それから暫くすると朝食のサービスが始まる。予めリクエストしていたので、チャイルドミールもちゃんと用意されている。大人用に要された朝食がお粥というのはなかなか気が利いていた。
JL738便は既に日本領空を航行しており、鹿児島上空を差し掛かった時には
『ただいま鹿児島上空でございます。桜島が大変綺麗に見えておりますのでご覧ください。』とのアナウンスがあった。自分はすかさずビデオカメラを持って桜島を撃つそう撮影しようと、窓側の空き席を探そうとしているとすれ違ったCAが
『後方のお席はお客様もいらっしゃりませんので、綺麗に撮影が出来ると思います。』と教えてくれた。その後方の席で、鹿児島上空の薩摩半島と大隈半島、宮崎上空の日向灘が良い天気にも恵まれて綺麗に見る事が出来た。
CAの機内アナウンスはこれ以外にも何度かあり、この後も着陸少し前の愛知県常滑上空でも中部国際空港が見えるとのアナウンスも。鹿児島上空で自分に後方の席の事を教えてくれたCAもそうだが、アナウンスもとにかく丁寧すぎる言葉遣いが特徴。非常にベテランのCAなのだと思うが、こちら側が恥ずかしくなってしまう程の丁寧さ。これこそがJALの本来の接客スタイルなのだろう。若いCAの中には、体育会系?と思えるような感じな人(とってもフレンドリー)もいたが、自分たちにしてみるやはり若いCAの接客の方が自然で、こちらの応対しやすかった。
ちなみにこの738便では、CAからの機内アナウンスは何度かあったが、機長からのアナウンスは1度も無かったような気がする。
JL738便は何ら問題もなく、名古屋空港に午前8時過ぎに到着をした。
JL738便での朝食の写真はこちら
<名古屋空港>
名古屋空港へと到着し、機を出た場所でベビーカーを受け取るとすぐに入国審査へと向かう。予定よりも早い到着となった事も幸いしてか、付近の混雑は全く無い。到着客たちは次々とイミグレーションへ順序よく並んでいるが、自分たちは到着早々に交代でトイレに行ったりしていたので、いつの間にかビリになっていた。 荷物番をしていた奥さんの元に戻ると、
『交代でトイレに行くから、何か怪しまれてるかもよ。』と言われる。確かにイミグレーション前には、SARS対策の熱感知カメラで撮影をしている税関職員いて、常にカメラを回している。気にしてみていると確かにこちらを映しているような・・・。
別に嘔吐や下痢をしている訳でも無いので何ら後ろめたい事は無いので、正々堂々とイミグレーションで入国審査を受ける。
JL738便自体が空いていたので、バゲッジでもすぐに荷物を受け取る事が出来、税関もスルーして到着ロビーへ。
自家用車を預けておいた光駐車場に電話をするとすぐに迎えに来てくれた。駐車場に行くと、自分たちの車がすぐに出発出来るように移動されていた。その横では駐車場のオヤジと思われる人物が、自身の車を洗車している呑気さ。やっぱり成田とは違う雰囲気。
名古屋空港を出発して、東名阪自動車道と東名高速を乗り継いで静岡へと無事帰り、今回の旅行の全日程が終了した。
<あとがき>
タイへの旅行は約7年ぶりで非常に楽しみにしていた。タイと言えば、やっぱり安くて美味しい食べ物だろう。女性に言わせるとマッサージだったかも知れないが。
前年はある意味、訓練的に渡航したグアムはフライト時間も3時間と非常に日本から近い場所だったが、今回はバンコクから更に乗り継いでのプーケット入りでフライト時間も長く、子供たちがこれに耐えられるかが非常に心配だった。多少の苦労はあったものの、たまに見かける親にも手が付けられないような状況では無かった事は良かった。また今回4回のフライトのうちの3回利用したタイ国際航空、そしてチケットの購入先でもある日本航空ともにサービスは行き届いていて好感が持てた。
今回の旅行で子供たちに関わる事でもう1つ心配だったのは衛生面。水道水でさえ、黄色い色をしているタイなので飲料水は勿論のこと、氷や生ものにも注意が必要。ただ現地滞在中、または帰国後に家族の中で誰も体調を崩していないのは、基本的に火を通した料理を食べる事に徹していたからだろう。フルーツなどを丸ごと購入し、屋台などで売られている氷漬けのカットフルーツなどを口にすることは無かった。しかし、ソフトドリンクを飲む際は、レストランなどでも氷はどうしても入ってくる。こればかりは避けられないが、腹痛などの症状はなかったのは幸いである。
食事は自分たちはホテル付近にフードセンターがあったので、ここを良く利用した。タイ料理自体、辛い、甘い、酸っぱいのどれかが特出しているイメージだが、外国人でも食べやすいようにマイルドな味付けの料理も多い。中華料理の亜流的な料理と考えれば判りやすいと思う。
ボリュームも満点で、値段は驚く程安い。これも観光客向けの値段設定の店だろうから、食事は外食(もしくは総菜の持ち帰り)が基本と言うタイだから、ローカルの人たちの食事をする所はもっと安価なのだろう。
プーケットは回りに島に囲まれていることもあって、シーフードは非常に充実している。この付近で荷揚げされると思われるプーケット・ロブスターも名物の1つらしいが、近年その価格は上昇の一途とのこと。結局、自分たちは旅行中にロブスターを食べる事は無かったが、他のシーフードでも十分すぎるくらいに満足出来た。
女性には特に楽しみなのが買い物だが、プーケットでハワイやグアムと同じ様なショッピングが出来ると思ったら大間違い。一部のホテルやタウンに、タイを代表するタイシルクのジム・トンプソンなどがあるが、日本人が喜ぶ香水や化粧品、装飾品などはここには無いに等しい。それらを購入したいのならば、バンコク国際空港は免税店が充実しているので、そこで買い求める方がいいだろう。プーケットでは、どちらかというと民芸品やローカルの装飾品の方が充実していると思う。
大型ショッピングセンターのロータス、BIG Cにしても、アメリカンスタイルのショッピングセンターなので、それ程珍しい物は期待出来ない。
ビーチに関しては、以前に旅行した乱開発の行われたパタヤビーチ同様に、パトンビーチも海水浴には適していると言い難い。砂遊び程度ならいいのだろうが、泳いだり、シュノーケリングなどをするのなら、はやりオプショナルツアーを利用して、プーケットの外に行くのがベストだと思う。この旅行で自分たちの参加したツアーは急ぎ早で島々を回るので落ち着かなかったが、数多くのツアーがあるので半日や1日を決まった場所でゆっくりすることも出来る。またこれらオプショナルツアーの申し込みをするツーリストもパトンには数多くあり、中には日本語も通じる所もある。不安であれば、ホテルのツアーデスクが最も簡単に申し込みが出来るだろう。
プーケット滞在中、ピピ島ツアー、プーケット・ファンタシーくらいしかオプショナルツアーは参加しなかったが、他にもエレファント・トレッキング、4WDツアーなど様々なアクティビティーが用意されている。自分たちの場合は幼児連れなので、どうしてもこれらツアーに参加するのは難しい。それでも宿泊したクラブ・アンダマン・ビーチ・リゾートが広々としていて、子供たちにとってもゆっくりと出来たのでは無いかと思う。
プーケットにもう1度行きたいかと聞かれたら、間違いなくもう1度行きたいと思う。前年のグアムよりも更に今回の旅行の方がのんびり出来たと思っている。それも子供たちのお陰かも知れない。買い物をしなくて良い分、他に時間を費やす事が出来たもの事実だと思う。
日程 2003/10/12−2002/10/19
旅行会社 航空券/エイチアイエス ホテル/直接申し込み
旅行形態 手配旅行
航空会社 タイ国際航空、日本航空
旅行費用 約91,000円(航空券+ホテル宿泊費)/大人1人
参加人数 大人3名+幼児1名+乳児1名
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