10/17 パトンビーチ、プーケットファンタシー
<クラブ・アンダマン・ビーチ・リゾート>
プーケットの滞在も残すところ2日となった。この日は明るい日射しがが部屋へ差し込む天気となった。ただプーケットの天気は変わりやすいので、ピピ島ツアーに出掛けた日のように、1日中良い天気に恵まれるとは限らない。それでも太陽の日射しがある朝は何とも気持ちいい。熱帯のプーケットでも、蒸してはいるものの気温はそれ程高くないので、ロータス・ビレッジのコテージ外にあるチェアに腰掛けて、ポーッとしているのものんびり出来る。
7時半には、早々と朝食へと出掛ける。昨晩、子供たちは夕食を食べずに寝てしまったのでおなかを空かしていたから。すっかり、このレストランでの朝食にも慣れてしまったが、料理を作る側の工夫と食べる側も食べる物を意識して替える様にすれば飽きる事は無いだろう。自分は、毎朝好きな物を好きなように食べていたが、ここの朝食に飽きることは一度も無かった。
子供たちと言えば、昨晩夕食にありつけなかったから普段よりも沢山食べていた。パンも食べれば、やきそばも食べる。目玉焼きは大好物で毎日欠かさないし、デザートもモリモリと食べている。大人が食事を終えても、子供たちだけはまだ食べ続けている。
朝食を済ませると、今までゆっくりと見て回る事も無かったホテル庭園を散歩することに。パトンでも最大の規模を誇るクラブ・アンダマンの敷地は約18000坪。その敷地の海方面にあたる西側の半分は、庭園や木々が占めていると思う。アンダマン・ウイングの前には広大な芝生が敷かれており、その先のプールへと続いている。
また殆どの宿泊客が気にもとめないが、その芝生の北側に位置する場所は散歩道になっていて、鳥などが飼われている。部屋やロビーなどホテルの至る所に華やかさをもたらしている花々も、ここでも大事に育てられている。
非常に賑やかな場所と言う印象が強いパトンビーチでも、ここクラブ・アンダマンは繁華街から少し北寄りに立地しているので静かな場所と言える。それに広い敷地、手入れの行き届いた庭。完全に外部とは違った優雅な気分になれるのは間違いない。
更に自分と長女だけは、アンダマン・ウイングへの最上階へと行ってみる事に。このフロアには、日本の新聞や雑誌などが置いてあると部屋の日本語によるホテル案内には書かれていたが、置いてあったのは文庫本程度だった。エレベータ前の日当たりの悪い場所にソファーと本棚がポツリとあるだけで、とてもくつろいで読書をする感じの場所では無い。ただ日本の雑誌などが置いてなかったのは、やはり閑散期だったからかも知れないが。
折角、アンダマン・ウイングの最上階まで来たのだからと、外を眺めて見ようとするが屋上や海側へは防災、防犯上から外には出れない。仕方無いので、階段踊り場の窓から見えるパトン中心街側の南側を眺めてみる。この付近ではこのホテル、そして同じ系列のザ・アンダマン・ビーチ・スイーツくらいしか高層な建物は無いので、辺りの様子はよく見える。また25階建てのロイヤル・パラダイスののっぽな建物は昼夜問わずに目立っている。
また眼下には自分たちの宿泊しているロータス・ビレッジを見渡せる。池の周りに2部屋ずつが1棟となっているコテージが並んでいる。プール側に立ち並ぶ比較的安価なアンダマン・コテージとは大きさや建物の新しさ違うのは一目瞭然。
<タウィーウォン・ロード>
自分と母親は、ちょっと歩くがパトン・タワー付近のマッサージ店に行き、奥さんと子供2人はプールで水遊びを時間を過ごす事になった。昨日の夕方と逆パターンだが、時間的には自分たちの方が歩く距離もあるので掛かりそう。
ところが10時少し前になると激しい雨が降り出す。そんな雨には自分たちもすっかり慣れっこで、スコールですぐ止むと予想し、雨が止むのを部屋で待つ。ただその雨の凄さは、衛星放送が全く映らなくなってしまう程だった。
10時半を回って雨が止んだので、皆でプールまで一緒に行く。子供たちは泳ぐ気満々であるが、大人1人で幼い子供2人の面倒を見るのは結構大変。ここは奥さんに頑張って貰うしかない。
プールで奥さんと子供たちとは別れ、自分と母親はタウィーウォン・ロードをバングラ通り方面へと歩き出す。昨日、通り沿いの店々はしっかりと見て回ったので、この時は目的地であるマッサージ店へと向かい、ひたすら歩き続けるのみ。
ホテル付近のタウィーウォン・ロード沿い、ラット・ユーティット・ロード沿いにも、タイ式マッサージ店は幾らでもある。わざわざパトン・タワーまで行く事にしたのはインターネットでの情報で、日本食店なか平が経営するはこねと言う名のマッサージ店の評価が良かったから。オーナーはなか平と同じ日本人で、料金もリーズナブルらしい。
クラブ・アンダマンを出て、20分余りで目的のパトンタワー入口にある2階建てのアーケードが左右にある場所へと到着。何度もこの辺りは散策していたので、なか平の場所も理解していた。
なか平の真上の2階にあるマッサージ店はこねは、シャッターは下ろされている。仕方がないので、1階のなか平で聞く事にした。
店に入るとなか平はまだ営業時間前の様で、ほうきで一所懸命掃除をしているおばさんが居る。このおばさんに
『上のマッサージ店は今日はお休み?』と尋ねると、全く笑顔無しに
『ちょっと待って。』と言うと、今度は厨房方面に向かい大きな声で誰かを呼ぶ。すると奥から、比較的若い女性店員がやって来て、
『今、マッサージ師に電話してみるから、ちょっと待ってて。』と自分たちに言う。最初のおばんさんは全く知らん顔で掃除を再開していた。
それから数分すると先程の女性店員が戻って来て
『今、こっちに向かっているそうだから、ここで座って待っていて。多分10分位で来れると思うけど。』と、本当に10分で来るかどうかこの女性店員も疑わしかったのだろう。ちょっと苦笑いしながらの言葉だった。
昼の営業時間に向けての準備に忙しいなか平で、自分と母親は冷たいお茶とおしぼりをだして貰い、約10分待たされることになった。その間、何もする事は無い。『醤油ラーメンB200なのに味噌ラーメンはB240と言うのは、やっぱり味噌の入手が大変だからだろうか。』とか『定食物はB500するんだな。』などと思いながらお品書きを見ている。
そしてマッサージ師と思われる女性が、なか平の裏口からそそくさと入って来て、先程電話をしてくれた女性従業員と二言三言話しをして、店舗内にもある2階へ続く階段へと上がっていった。それから更に10分を経て、やっと自分たちははこねへと行く事に。
マッサージ師の後に続いて、照明も無く暗ぼったい階段を2階へと上がって行く。その途中にはかっぽう着や掃除道具、調理料などが乱雑に置かれている。2階のマッサージを行っているフロアの方も照明も少なくて暗い感じ。マッサージ用のローブとパンツに着替えるように言われ、すぐに着替えを済ませる。ところがすぐにマッサージが始まらない。2人目のマッサージ師がまだ出店していないから。ここでも5分以上待たされる事に。
やっと2人目が登場して、やっとマッサージが始まった。コースは60分B200、90分B300、120分B350がある。プーケットの通常のマッサージのレートからすれば安い価格と言えるだろう。
足の方から徐々に、指を中心に使ったマッサージが行われる。場所によっては、肘や腕を使ったりするし、後半になるとタイマッサージの名物とも言えるエビ反りがあり、この時はマッサージ師も全身を使うのでなかなか体力のいる仕事だ。マッサージ慣れしている母親は大変気持ちよさそうでウトウトとしている。それとは対照的に、マッサージが苦手な自分は体はガチガチで、マッサージ師の方も体が固まっている自分を相手で苦労していた。
自分と母親は90分のコースだったがマッサージがスタートするまでに結構な時間を待たされたし、マッサージ師は携帯電話が鳴るとすぐにマッサージを中断してしまうので、支払いを済ませる頃には13時を回っていた。ホテルでは、奥さんが1人で大変な思いをしているだろうと急いでクラブ・アンダマンへと戻る。
奥さんと子供と言えば、浮き輪を使いながらプールの深い所でジャバジャバしていたり、ラグーンプールの足の付く場所で姉弟で遊んでいたりしていたらしい。またチェックイン時にホテルからプールサイドのバーで、アルコール1杯かアイスクリームが無料で貰えるサービスクーポンが渡されていたので、プールサイドでアイスも食べていたらしい。
<タウィーウォン・ロード>
14時少し前、遅い昼食へと出掛ける事にした。今日の夕方からはプーケット・ファンタシー(Phuket Fantasea)へと出掛ける予定で、夕食もチケットに含まれている。昼食を食べるには、ちょっと時間的に遅すぎた感があり、近場で軽く済ませることで決まる。
ホテルから最も近いのは、タウィーウォン・ロードを斜めに挟んだ所にあるフードセンターだが、自分はこの道路を北に向かった所に屋台街があるとインターネットで知っていたのでどんな様子かを1人で小走りで確認に行ってみる事に。
確かにホテルからタウィーウォン・ロードを5分程歩いた場所には、広い未舗装の敷地にバラックやリヤカー屋台などが並んでいる。ただ本当にローカルの人たち向けの屋台街といった感じで、子連れの自分たちがここで食事をするのは相当な冒険となりそう。今晩の事もあるし、そんな冒険は出来無いので素直にフードセンターへと行く事にした。
フードセンターでは、道路に面していて最も北寄りのレストランに入る事に。ここも以前に食事をしたレストランと同じ様に道路沿いの歩道に、写真付きの英語メニューと日本語の料理名と料金が書かれたメニューが置いてあった。
このレストランも、メニューは豊富で写真付きの物がテーブルでも用意されている。その多さから、メニューを見ているうちに最初のページの方の料理がどんなだったか判らなくなってしまう程。写真付きで料金もちゃんと書かれているのは明瞭会計で嬉しい。
この時、自分たちがオーダーしたのはすっかり定番となっているエビのガーリック炒め、イエローカレー、さつま揚げ、白身魚のフライ、白米、ビール中瓶×2と言ったところ。写真を見る限りは、どの料理もボリュームがあって美味しそう。
プーケットの屋台やフードセンターでは、ラーメン類はB40〜50位。だがボリューム的にはちょっと少なめなので、これだけで食事を済まそうとするのは男性の場合はちょっと厳しい気がする。海老やカニの一品料理はB80〜150位が相場。ただそれぞれの種類やサイズによっても値段は変わるし、ロブスターなど希少性の高い物の場合は時価としているケースもある。カレー類などはB100位が平均的な値段で、それぞれのレストランによって趣向は凝らされている。白米はメニューには何処の店も載っていないが、スチームライスと言えばすぐに持ってきてくれる(値段は幾らなんだろう?)。また牛肉や豚肉を主の食材とした料理は意外と少ない(カレーやラーメンなどには入っているが)。
食事時になると寝てしまう事が多い子供たちだが、この時は長女はとてもお腹を空かしていたが長男は見事にベビーカー乗りながら熟睡。長女の方が親の言う事はきくので、比較的落ち着いて食事をする事が出来る。結局、最後には長女も寝てしまったけど。
このレストランはこのフードセンターとはちょっと異したものがあった。オーナーと思われるタイ人女性は、とても小綺麗で日本でもちょっとお洒落な定食屋さんに居そうな格好で清潔感に溢れている。また女性ならではの、料理には花が添えてあったりする気配り。実際の料理の方も、メニューの写真と変わらないボリュームと味付けで大満足。フードセンターで自分たちは滞在中に3箇所のレストランを訪れたが、トータル的にはここは一番だったと思う。店の名前は覚えていないが、タウィーウォン・ロードで、最も北寄り(クラブ・アンダマン寄り)と言う事だけは覚えている。
フードセンターでの昼食の写真はこちら
<クラブ・アンダマン・ビーチ・リゾート>
食事を終えて、部屋に戻るが2人の子供は熟睡状態。部屋でくつろいでいると、コテージの裏手にある勝手口からノックする音が聞こえる。この勝手口は主にベッドメイキングなどをするスタッフが部屋へ出入りする際に使用している扉。何だろうと思い、自分がその勝手口を開けると、外にはいつも子供たち愛想をふりまいていてくれた女性スタッフ。彼女は
『私は明日はお休みで、明日までの滞在のあなたたちに会う事が出来無いので、今日お別れに来ました。』と話しかけてきた。自分は
『子供たちは寝てしまっているけど。』と前置きをした上で、部屋へとその女性スタッフを招き入れる。彼女は寝入っている子供たちをまるで自身の子供の様なやさしい目で見ながら、
『私にも2歳の子供がいるんですよ。』と話してくれた。そうして、再び勝手口から
『まら逢いましょう。』と言って、仕事へと戻って行った。
今晩のプーケット・ファンタシー出発まではまだ時間があったので、母親は日課になっているプールへと1人で泳ぎに行ってしまう。
17時を過ぎ、相変わらず曇天のプーケットだが雨は降りそうな雰囲気は無い。また雲の間から西に傾いた太陽が時折顔を見せている。プーケット・ファンタシーのピックアップは、17時半。一昨日のピピ島ツアーの一件もあり、余り早い時間にロビーに行っても仕方が無いので、時間ぎりぎりに部屋を出る。
フロントロビーへと行くと、今まで事も無かったタイの古典楽器を使用した生演奏をしていたので驚く。考えてみれば、宿泊客の多い週末にあたる金曜日。普段の日には見られない光景を目にしてもおかしくはないだろう。
ロビーに設置されている4畳程の板張りのステージで、民族衣装を着た女性が座って見た目は琴のような弦楽器に細い棒を使いながら音を奏でる。民族楽器には余り詳しくないが、古代中国から伝わったキムと呼ばれる楽器だと思う。
17時半を少し回った頃、プーケット・ファンタシーと大々的な塗装を施したバンがホテル前に到着。そのバンから下りてきたドライバーは、これまた紫色の派手な民族衣装を身にまとっていて驚かされる。予約確認書を見せると、すぐにバンに乗り込む。同乗者は欧米人ばかりだったが、ここでも子供たちに気を遣ってくれて、席を詰めてくれたり、席を移動してくれたりして非常に助かった。
<プーケット・ファンタシー>
バンのピックアップはクラブ・アンダマンが最も北寄りにあったことから、自分たちが一番最後だったようで、この後は経由先無しに目的地へ。約20分程、海岸線や山道の続く一本道を走り、パトンの北側のビーチとなるカラマのプーケット・ファンタシーに到着する。
バンがプーケット・ファンタシーの広大な駐車場に到着すると、付近には同じ塗装がされたバンや大型観光バスなどが多く駐車していた。エントランス付近でバンを下車すると、すぐにチケットカウンターへと向かう。メインは3000席を有する象王の宮殿と呼ばれる劇場で行われている王国のファンタシー(Fantasy of a Kingdom)のショーだろう。
この日は19時半と21時の2回の開催が予定されており、それぞれのショー予約兼入場チケット購入のカウンターは長蛇の列。支払いは現地でするようにとは言われていたものの事前に予約して来ているのに、ピックアップの為だけの予約だったような気がする。チケットを購入するまでの所要時間は約20分。奥さんが1人でその列に並んでいる間、自分たちはエントランス前にある派手ばでしい電飾のされた池などを見ている。バンのドライバーと同じ服装をしたスタッフが、子供たちに無料のポップコーンを配ったりもしていた。
少々疲れた様子で奥さんがチケットを手にして戻って来た。予約は21時のショーだったが、可能ならば19時半のショーを見てから食事をしたいと思っていたが、チケットカウンターでその希望を伝えたが結局予約は21時になっているので変更は出来無いとの事だった。
エントランスでチケットチェックを終えて、電飾のアーチの中を進んで行くと、プーケット・ファンタシー園内のビレッジ(Villege)と呼ばれるエリアに。非常に特徴のある建物が幾つも並んでいて、正面のこじんまりしたステージではタイの民族舞踊のショーが行われていて、欧米人たちが非常に興味深くそのステージを見ている。
このビレッジでは、至る所で飲み物やアイスなどが屋台で売られている。その中の1つの高雄牛乳大王では、パパイヤミルクや西瓜ミルクはB50、パイナップルジュースB50、ココナッツB45、ポップコーンB30と言った値段。
また各建物ではテーマに沿った土産物を数多く並べている。それらは大人用から子供用までの衣類、縫いぐるみ、伝統工芸品、アクセサリーなど様々でオリジナルの物が殆ど。屋外では一部工芸品の実演販売も行っている。値段はプーケットの一般的な市価からすれば決して安いとは言えないが、商品としての質は高いように感じたので、そう考えれば決して高い値段では無いのはと思った。
賑わいを見せているビレッジを更に先へと進むと、今までとは対照的に照明は少ない広場のような場所に。正面にはライトアップされていていて浮かび上がるように建っているゴールデン・キンナリー・バッフェ・レストラン(Golden Kinnaree Buffet Restaurant)。この建物はタイの伝統的な建築の宮殿をイメージしているのだろう。また背面には古代遺跡の様な建物となっていて、こちらがショーの行われる象王の宮殿。
その真ん中に位置している広場は、ビレッジのように土産物や食べ物をを売る屋台も数少ないが、子供たちが喜ぶアトラクションが用意されている。3頭の象がいて、近くで写真を撮ったり、実際に触る事が出来る。更にB380でその象に乗ってこの広場を回る事が出来、記念写真も付いている。
子供たちは今まで動物園でしか見た事がない象を身近に、しかも実際に触る事が出来て大喜び。この3頭の象の横には常に象使いが居て、子供が喜びそうな仕草をさせたり、子供にいたずらをさせないようにしている。
子供たちが余りに象から離れようとしないので自分たちは困る。まあ象に乗るお客が居ないので、象使いらも別に迷惑している様子も無く、子供たちにはサービスしまくりと言った感じだ。それならばと思い、自分は象に乗る事を決める。自分も象に乗るなんて小学生以来。
象の乗員は3人と聞いたので、子供2人と自分が象の背中に設置されたボックスシートに乗り込む。すると象使いが奥さんに
『子供は小さいから、あなたも乗って大丈夫。』と言ったので、ちょっと窮屈ながら親子4人で象へと乗る事に。
象の頭の上に非常にリラックスした状態で座っている象使いの指示で、ちょっと年老いた感じのする象は非常にゆっくりと歩き始める。足が前へと出る度に体が左右へと小さく揺れる。象の上に座っているので、目線はかなり高いことになるから多少小さな揺れでも、小さな子供だと結構ビビッてしまうかも知れない。ちなみに長男は泣きはしなかったものの、かなり怖がっていた。
ただこの広場を2周程ゆっくりと回るだけだが、広場を行き来する人たちはゆっくりと歩いている象を見かけると足を止めて写真を撮ったりしている。また象の回るルートは特に柵などがしてある訳では無く、象の前を別の象使いが先導している。そして象が進む方向にいる人たちに道を空けるように促している。またスタッフによる写真撮影の際はちゃんと象は立ち止まってカメラの方を見ているし、母親がカメラで撮影をしようとすると象使いがスタッフの時と同じように象を止まらせてくれる。A4サイズの写真もついていて、子供も大満足してくれた訳だし、B380は自分たちにとっては決して高くは無かったと思っている。
本来この2頭の象たちは、触ったりさせる目的よりも客たちを乗せて回る為にここにいるのだが、多くの人たちが象の前にはやって来ては象の前で記念写真は撮っているが、意外にも象に乗ろうとする人たちが少なかったようだ。そのお陰で、象から降りた後も子供たちは、仕事待ち状態になっている象のそばに行って、象と象使いに遊んで貰えた訳だが。
19時少し前になり、夕食を食べる為にゴールデン・キンナリーへ向かう。ライトアップされている金ピカの宮殿の前では、多くの人たちが記念写真を撮っている。その人たちの間を抜けるようにして、建物正面のカウンターでスタッフに手持ちのチケットを見せる。予めチケットに食事をする際の席番号が刻印されており、その表示に従って自分たちの席を探す事になる。
4000席余りを誇る巨大レストランは、一般客が食事をする場所は大きく4つのエリアに別れていて、各テーブルブロックにも番号が掲げられているが、1つのエリアでテーブル数は1000席近くあるだろうか。巨大な結婚披露宴会場みたいな雰囲気だが、席を探し出すにそれ程の苦労は伴わない。これだけ広く、多くの席が用意されているのに、自分たちが案内された席は他の日本人グループと相席だったのは何とも笑える。
この広い1エリアの中に並んでいるテーブルだが前後間は意外に狭くて、椅子をしっかりひいていないと後ろを通り抜けるのも結構大変。また荷物を置く場所は足元に限られてしまうのも難点。子供用の席も用意して貰うと、飲み物のオーダーをする。食事代はチケットに含まれているが、アルコール等の飲み物は別料金。
種類豊富に並んでいる料理の方は、寿司、パスタ、パン、炒飯、焼きそばなどの主食類、オーダーに応じてその場で作って貰える2種類のラーメン。同じくその場で切り立てを皿に載せて貰うローストビーフ、ローストダック、焼豚。デザート類も小さいサイズのケーキや、スイカやパイナップル、パパイヤなどメジャーなフルーツ類が並んでいる。とにかくどの料理のコーナーも混雑しているが、スタッフが常に料理を運んで来ているので、最も混雑するこの時間帯では料理の品切れに遭遇する事は無いだろう。
旅行前に日本でインターネットを調べた際に、”あの食事ならチケットはショーのみにして、屋台で予め食事をしていった方がよかった。”と言う様な書き込みを見た覚えがある。この書き込みは、ちょっと辛口ながらそれ程外れてもいないと自分は思った。数千人分の食事を支えるゴールデン・キンナリーだが、どうしてもその量が多くなってしまうことから、レストランと言うよりは食堂に近い感じになってしまっている。その場で作って貰えるラーメンなどは別にしても、その他の料理については自分は美味しいとは思えなかった。
食事を終えて、メインのショーが始まるまでの間は、子供たちにとっては楽しい時間となる。ゴールデン・キンナリーを出ると、象たちが広場へと戻り象たちに遊んで貰う。そんな時、レストランの女性スタッフ2人が血相を変えて自分たちに近付いて来た。話しを聞けば、別料金のアルコールなどの飲み物代金を貰っていないと言う。自分は『あれっ?』と思い、他の2人の顔を見るが2人とも
『そう言われれば、払ってないよ。』と。席を立つ際に、レシートを持ってエントランスのカウンターで支払いをする仕組みだったようだが、レシートも受け取った覚えもない。自分たち3人が別料金の飲み物代を払わずにレストランを悠々と出てきた事が何とも可笑しく笑い出すと、2人のスタッフも笑い出す。そして象たちのいる広場で飲み物代とレシートを交換。まあスタッフたちも、自分たちが故意に支払わなかった訳ではない事は判ってくれていたと思うが。
そんな出来事の後、今度はビレッジへと場所を移動してゲームセンターへと向かう。ここには小さな子供たちが喜ぶ、自分たち大人にとっては懐かしい薬局の前には必ず置いてあったサトちゃん風の乗り物が多い。自動車や飛行機など種類は様々で、動きはそれ程派手では無いが小さい子供はとにかくこういう乗り物が大好き。また遊園地などでよく見かける得点によって縫いぐるみなどの景品が貰えるカエル飛ばし(台に置いたゴム製カエルを回転している池の蓮の上にハンマーでジャンプさせて乗せるゲーム)、ボール入れなどもあり、こちらはこちらで大人には懐かしく、ついつい挑戦したくなるゲーム。ただちょっとここで気になるのが、カエル飛ばしのスタッフがマイクを大音量にして客の呼び込みをしていること。とにかくうるさい。隣同士の会話もままならない位だ。
また日本ではあまり見かけないタイプの射的もここにはある。日本で一般的なのは、安全性からコルクを使用した射的だが、ここはちゃんとした鉛弾。空気を圧縮して前方の的に向かって射撃するが、反動もそこそこあって、小学生でも高学年以上向きかな。自分はこの射的の弾の充填方法がよく判らずにスタッフに何度も教えて貰った。
子供も大人も楽しめるゲームセンターだが、長女にとってはもっと楽しい事があった。それは如何にも手作りっぽい感じの漂う着ぐるみのキャラクターだ。ゲームセンター入口付近にも、大きなベルをならしながら現れると、長女はそのお化けらしきキャラクターから全く離れようとしない。最初のうちは自分と奥さんが交代で長女を引き戻すが、しまいには自分たち夫婦が根負けして、長女のやりたいようにさせておくことに。お化けキャラの方も、最初のうちは困った様子(顔は見えないけど)だったがいつの間にか諦めモードに。最後には他の来場者がお化けキャラと記念撮影をする時に、長女まで一緒に写真撮影に入っていた。
時刻は20時半となり、いよいよこの日2回目のショーの入場者が象王の宮殿正面に並び始める。ゲームセンターはこの象王の宮殿の右側面にあたり、1回目のショーを見終えた人たちが退場し始めたのを見計らって、自分たちもショー入場の列へと並ぶ。
ショー来場者は、欧米人ばかりかと思っていたら、意外にもタイの人たちも多いので驚いた。また自分たちと同じように幼い子供を何人も連れてきている人も少なくない。このショーが大人から子供まで楽しめるショーである事は間違いなさそう。
正面のゲートが開けられると、列は少しずつ少しずつ前へと動き始める。チケットのチェックだけなら、もっと一気に前進しそうなものだが、このショーはカメラやビデオ類の劇場内への持ち込みは禁止されており、入場時にこれらの預け入れ(無料)をしなければならず、そのカウンターの混雑もあってなかなか列はスムーズに進んでいかないようだ。自分もこのカウンターでビデオとカメラの両方を預けたが、カウンターはやはり混雑している。カウンターの混雑で通路は塞がり、カメラ等を持ってきていない人たちの通り抜けを妨げているようだ。自分もこれら機器を預けると、それと代わりに引き取り時に必要となる番号が書かれた青色の札を渡される。これを無くしてしまうと大変なことになるので注意したい。ちなみに自分たちはベビーカーも持って行ったのだが、ベビーカーについては預かりは無く、劇場内まで持ち込むことが出来る。
この混雑を過ぎると、子象、赤ちゃんトラを抱いて写真を撮れるコーナーがある。既にカメラを持っている人たちは居ないので、有料のサービスを利用する事になる。自分たちが象に乗った時と同じように、ショーが終わった後に専門ブースで写真は受け取りする。
劇場内ロビースペースではこの他に、パンフレットやショービデオを販売しているショップもあるが、ショー終了時は退場者で大変混雑するので、欲しい物があれば開始前に買うのが得策と言える。ただこのショップで売られている物は屋外でも買い求める事は出来ると思うが。
3000人以上を収容可能なショーステージは非常に立派で大きい。自分たちに用意された席は料金を払っている大人3人分のみ。比較的前方で劇場の右端席。ショーを見るに全く影響は無いし、劇場の左右サイドもショーでは使用されるので、それらを近くで見れるのも良かった。また子供を抱いていたし。ベビーカーも逢ったので片方だけでもスペースが空いていたのは嬉しい限り。
待ちに待ったショーは予定の21時よりも15分程遅れて開演される。タイの古代の時代をイメージしたストーリーで、民族舞踊、音楽や古典武術なども披露される。またこのショーでは18頭もの象がショーに登場するのは素晴らしいの一言。サーカスでは無いので、芸を披露する訳では無いが、これだけの象がステージに登場した際には観客席から歓声も上がる。ショーはぶっ通しで行われる訳では無く、途中コミカルな道化師によるマジックやシルク・ド・ソエイユも顔負けの空中ブランコショーなどもあって、観客を飽きさせないステージとなっている。
華やかさと派手さ、そして楽しさをミックスしたショーは1時間15分とそれ程長いショーでは無いので、幼い子供たちでも飽きる事は無かった。劇場内に色々と仕掛けがされている事もあるが。何と言っても大好きな象が出てきた事が嬉しかったらしい。
ショーが終了すると退場者で大変混雑するが、自分たちは子供とベビーカーがあったので少し混雑が収まるのを席で待つ。それでも劇場内の各出口、ロビー、トイレ、ショップの何処も彼処も混雑。やっとの思いで屋外へと出ると、今度は預けていたカメラの受け取り、施設内で撮影した有料写真の引き取りなども並ばなければならない。
自分はカメラとビデオを受け取り、奥さんは象の記念写真を無事受け取るとそのままビレッジへと向かう。プーケット・ファンタシー自体は23時半まで営業していても、流石に22時半を過ぎていれば子供たちは眠くなる時間帯だったので、ゲームセンターの前を通っても何も言わなかった。
ショーが終わっても、ビレッジの賑わいは入場した時とそれ程変わる様子は無かったが、自分たちは帰りのバンの事が心配だったので、そのまま入場した際と同じ場所から退場する。その付近では、スタッフがビーチ名を大きな声で言いながら、客たちをバス停へと誘導している。各番号毎にプーケットの主要ビーチが掲げられていて、到着したバンに相乗りしてホテルへと送って貰う。往路の際は時間が決められていたが、復路については随時やって来るバンでホテルへ帰る訳だ。
2回目のショーを終えて、ホテルに帰る人たちの車で片側1車線の道路は渋滞気味。山道でスピードが出せない上、そこに大型の観光バスが走行しているので余計に混雑を招く。往路よりも15分以上かかって、クラブ・アンダマンへと到着する。
プーケット・ファンタシーのオフィシャルページ(英語)
<バングラ通り>
プーケット・ファンタシーからホテルに戻ったのが23時半だったが、子供たちは帰りのバンの中でぐっすりと眠ってしまっていた。プーケット滞在、最後の夜とだったので、寝ている子供たちを母親に頼んで夫婦2人で出掛けることにした。
この時目指したのは、プーケットで最も夜賑わっているバングラ通り。大人の足ならば、ホテルから歩いていっても15分も掛からない。既に殆どの店がクローズしていて、タウィーウォン・ロードは閑散としていて、女性だけで歩き回るのはおすすめ出来無い感じ。
目的のバングラ通りに入ると、通り沿いには客待ちのトゥクトゥクでぎっしりと埋め尽くされているのには驚き。
そしてオーシャン・プラザの少し手前のバーが建ち並ぶ路地は、大騒ぎしているグループ、現地で女性調達した男性たちなど殆どが欧米人で大混雑。空き席がないかと思って見ていると、バーの店員らしき女性が飲み終えたビール瓶を持ちながら、自分たちに『ここが空いてるよ。』と合図してきた。早速、そのちょっと座り辛い高い椅子に座って、空席を教えてくれた店員にビールと、シンガポールスリングを注文。この一帯にはもの凄い大音量で音楽が流されていて、相手の耳元で喋るか怒鳴る位でないと話しも聞こえない。レスポンス良く、飲み物が運ばれて来たまでは良かった。
問題はそこからで、前方で音楽に合わせて踊っている女性、よく見れば全員ゲイ。回りのテーブルの人たちは、そんなのもお構い無しにそれぞれのテーブルで話しを弾ましていてノリノリ。そんな時、椅子に空きのある自分たちのテーブルにやって来てしまった、ゲイの1人が。はっきり言って、ただの男が女装している様にしか見えない。一番最初は、
『座っていいですか?』から始まり、自身の知りうる日本語を全て喋る。笑顔でも見せたものなら、どんどんとエスカレートしていく。
『タバコを1本ください。』と言う所までは我慢したが、しまいには飲み物をご馳走してくれと言い出す。誰も呼んでないのに勝手にテーブルへとやって来て、聞いても居ない話しを勝手にしているだけなのに、何で自分たちが飲み物をご馳走しなければならないのか判らず、思わず
『はぁ?』と夫婦で声を揃えて言ってしまった。で、当然の事ながら断る。
早くこの図々しいゲイはどこか他のテーブルに行かないかと思っていたが、自分たち夫婦の会話に入れなくなり、明らかに嫌な顔をされていることに耐えられなくなったのか、数分後には、
『チップをくれ。』などを訳の判らない事を言いながら、自分たちテーブルから撤収していった。夫婦2人でそれに対して、思いっ切り嫌味をこめて手を振って送ってやった。奥さんはかなり怒っていたが。
これでやっと前方ステージのゲイの踊りが見れると思っていたら、間髪置かずに別のゲイがテーブルへとやってくる。自分は気付いていなかったが、このゲイは少し前までステージで踊っていたらしく、ステージ上から写真を撮れと言うようなポーズを送ってきていたらしい。そう言えば、日中でもこの辺りはゲイが屯していて、観光客と写真を一緒に撮って小遣い稼ぎをしている場所だった。
今度のゲイは見た目はかなり綺麗で、黙っていれば女性に見えるだろう。先程のゲイに比べれば、図々しさも無いが、結局自分たちのテーブルに座り当たり障り無い話しを英語でしている。この時、自分は完全にこのバー集合地で、目の前のゲイのターゲットにされていると思った。他のテーブルが完全に空き椅子が無く、ゲイ達が入り込む余地が無いことからも、次から次へと入れ替わり立ち替わりでこのテーブルへやって来るなと。
そう見切ると、自分は手を挙げて店員を呼んで会計を済ませる。ビール小瓶とシンガポール・スリングでB280だった。そして、このバーを後にする。
<タウィーウォン・ロード>
自分はまあこんなものだろうと思っていたが、奥さんはまだお借り怒りが収まらない様子。最初にテーブルにやって来たゲイの態度が余りにもむかついたからだ。自分は奥さんに場所を変えることを提案。行き通って来た道を戻り始める。バングラ通りから、タウィーウォン・ロードへ出て、北に向かって歩く。途中、5人組の陽気な白人グループとすれ違う。すれ違う際に
『コンバンワ。』とはっきり日本語で言ったので驚く。週末の金曜日の夜、ビール瓶片手に持って大はしゃぎしながらバングラ通りを目指すこのグループは、飲み明かすのだろうか。
ホテルから程近いサワディラック通りとの交差点にあるバーが自分の目的地。ここも容量オーバー気味で音が割れかかっている位大音量で音楽を流しているバーだが、女性店員は数人居るが、商売の為の客待ち女性も居なければ、しつこいゲイも居ない。奥の方ではローカルの人たちが酒を飲んで楽しそうにしている。場所が中心街よりも北寄りで、ここまで流れてくる客は限られているのだろう。誰に気兼ねもすることも無かった。結構気軽に入れるバーで、1人でも来れそうな感じ。
2軒目に立ち寄ったバーではオレンジジュースを頼んだ奥さんだったが、どうもアルコールが入っていたようで酔いが回ってきたと言いだしたので、ホテルへ帰ることに。ビール小瓶とオレンジジュースでB140。
ちょっとアルコールが入って、奥さんもこの夜はいつもよりも熟睡出来たのではないだろうか。
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