
1998年5月
いよいよ大詰め
こうして5月を迎えた。相変わらず、実家の方には業者が頻繁に出入りしている。
私達夫婦と言えば、ミサワホームを除いて他の業者とは殆ど接点が無い状態が続いている。
98年のゴールデンウィークは、
飛び石連休であったが5/2〜4は友人達と山梨県の清里と石和温泉へと旅行へ出かける。
帰宅するとすぐに実家側と打ち合わせをする。次回の住宅金融公庫の申し込みが、
5月下旬から6月上旬までに決定したらしい。また金利もこの不景気を見越してか、
史上最低の2.75%になったそうである。この低金利は、
住宅建築の上では非常に有利である。
実家の家族との打ち合わせでは、
今後のスケジュールと住宅のメンテナンスに際しての費用について打ち合わせをする。
住宅金融公庫の申し込みの関係もあり、5月下旬には業者を決定しなければならない。
それに関しては、5月下旬までに業者を決定すると言うことで決定する。
また住宅のメンテナンス費用については、それぞれの住むフロアの内装のメンテナンスについては、
そのフロアの家族が負担し、外装とエレベータについては姉夫婦と私達夫婦で折半することで決まる。
翌日、私達夫婦2人はマイホームセンターの大成住宅の展示場に向かう。
そこで私達家族の担当の営業を話しをする。まず最初に前日の打ち合わせの際に、
姉夫婦から見せて貰った姉夫婦、私達夫婦の総費用について話しを始める。
姉夫婦と両親の住居の建坪は、約175平米(約53坪)。
これは住宅金融公庫の金利が175平米以上と以下で利率が変わるので175平米以下に押さえている。
そして私達夫婦は約159平米(約48坪)。但し、
この広さの中には屋上のベランダ部分は含まず、1,2階分の階段、エレベータ、納戸などの面積が含まれている。
更に姉夫婦の住宅部分で使用しているキッチン、洗面台、浴室などは私達夫婦の方がランクは上である。
この状態でエレベータを私達夫婦の負担分に入れると、総金額は私達夫婦の方が若干上回る。
これについてはマイホームセンターでは全く理解出来なかったが、
アパートに戻り再計算して納得が出来き、坪単価は両家族分ともほぼ同等であることが判った。
また各箇所で使われる物についての説明、現物を見せて貰うことに。
他社に比べ、大成住宅の使用する物はランクが高いことに納得する。
大成住宅の誤算
だが一度は納得したものの、その数字に再度疑問を抱くことになったのは、
三井ホームの提示してきたそれぞれの費用の振り分けを見たからである。
既に大成住宅、三井ホームの2社とは、現状の提案で各箇所のランクを下げた場合の軽減される費用、
勾配天井や出窓など追加した場合の追加費用を細かく提示して貰っている。
それらを考慮せず、全く同じ間取りで調度品もほぼ同等の物を利用した場合で、
私達夫婦にかかる費用は三井ホームの方が安い。総費用では三井ホームの方が高く、
姉夫婦の負担額も三井ホームの方が高いのだが、
義兄は三井ホームの方に心が傾き始めているようである。
当然、私達夫婦も安い方がいいと言う希望も持っていたので悪い話しではない。
この金額振り分けの件を実家側で聞いた大成住宅は、すぐに私達夫婦に電話をかけてくる。
電話の内容によると、大成住宅側では概算で金額振り分けをしていたので、
再度細かく分けて金額提示をしたいと希望してきた。
私達側にしてみれば、マイホームセンターにまで出向いて振り分け金額について確認したにも関わらず、
再提出したいと言ってきたのには、はっきり言ってがっかりした。
私は大成住宅の担当に、金額の振り分けがおかしい、細かく金額提示をしてくれと依頼していたのだから。
だが大成住宅が細かく金額振り分けをすれば、当然私達の負担金額は減る。
悪い話しではないが、実家側の姉夫婦が承認すればよいと回答をしておいた。
姉夫婦の許可も出て、大成住宅はその再振り分けした見積を提出する事に。
またミサワホームも多少間取りの変更について、提案をして来た。
そして大成住宅の私達夫婦、姉夫婦分を再度振り分けされた金額が提示された。
予想通り、私達夫婦の負担額は下がったが姉夫婦の金額は大きく上昇した。
私達の負担額は150万円の軽減、姉夫婦は200万円の増加である。
現在までの仕様
業者が選定されていない今現在、プランを掲示することが出来ない為、仕様のみを掲示する。
敷地面積 約333平米
住宅総床面積 333.70平米(約101坪 1坪=3.3平米)
1F床面積 105.16平米(姉夫婦占有 約82平米 私達夫婦占有 約23平米)
2F床面積 110.96平米(姉夫婦占有 約90平米 私達夫婦占有 約21平米)
3F床面積 110.96平米(私達夫婦占有 110.96平米)
RF床面積 6.62平米(私達夫婦占有 6.62平米 別途屋上バルコニー約20平米)
姉夫婦部屋数 7LDK
私達夫婦部屋数 4LDK
三井ホームの追い込み
5月も終盤に差し掛かった月曜日。この夜に、三井ホームが私達のアパートへとやってきた。
用件は、前回依頼していた勾配天井や洗面台などを変更した場合の増加する費用の説明の為である。
この時点で、建物本体の値引きはこれ以上メリットが無いと考えた私達は、
現在提示されている数字の内容を変更した場合の金額を細かく提示して貰っていた。
これにより、ランクダウン出来るものとランクアップ出来るものを見極めることが出来る。
ところが、その説明もそこそこで、自社に決めて欲しいと迫ってきたのである。
私達夫婦自体は、今現在は大成住宅の方に心は傾いているというのが正直なところである。
これについて話しをすると、現在プラス要素となっている項目を全てサービスすると言ってきたのだ。
その内容については、
・ダイニング、主寝室については、勾配天井とする。
・天井については、Rコントロールパネルを使用する。
・現在提示しているノーリツのユニットバスを1ランクアップする。
・主寝室のトップライト用のブライドをつける。
・洗面台は三井オリジナルの大型のシャワータイプを採用する。また吊り戸棚もつける。
と言った具合である。正直言って、この話しを聞いて驚かずには居られなかった。
三井ホームというのは、住宅会社の中でも一流ブランドであり、坪単価も高い。
この会社が、地元中堅の大成住宅と同等以上の金額提示をしてきたのである。
これを聞いても、私達は即答はしなかった。
逆に三井ホームの営業担当に実家の方にも行くことをすすめた。
これだけの条件を出して、自社で決めて貰えなかった事は、
三井側としてはさそがし悔しい思いだと思うが、
私達としても3家族で建設をする事を考えると即答はすべきで無いと判断した。
私達との打ち合わせの後に三井ホームは実家に向かい、要望を提出して欲しいと言っていったそうである。
翌日、私は嫌な予感がしたので実家へと向かった。やはり予想は的中していた。
と言うのは父母の耳には、私達夫婦が三井ホームにしたいと伝わっていたのである。
私はすぐに両親に対して事情を説明し、納得させるまでに30分以上の時間を要した。
やっぱり伝言は、うまく伝わらないものである。だが両親が怒るのも一理ある。
それはこの前の週末に皆で食事をした際に、基本的に大成住宅で合意していたのである。
それが簡単にひっくり返ったと思い、憤慨するのも納得出来る。
住宅会社の決定
それから数日経って、アパートの方に大成住宅、実家の方に三井ホームがそれぞれ訪問。
私達は大成住宅と打ち合わせをし、三井ホーム同等の条件を提示してくれれば、
大成住宅に決めることを伝える。大成住宅側とすれば、待ちに待った言葉であろう。
当然それに対し、大成住宅は条件をのむことになる。
実家側に来ていた三井ホームの方は、
前回義兄から提示された条件がのめるかどうかを回答するために来ていた。
義兄から出された条件の殆どが、現在大成住宅のプランではクリアされている内容であり、
それらについては三井ホーム側もクリアしたが、
大成住宅以上の付加価値となりうる条件については殆どがのめないという回答だった。
大成住宅は、私達との打ち合わせが終わるとそのまま実家の方へと向かう。
義兄に言わせると私達の追加条件が合計で100万円ほどの価値があり、
それを両社がのんだ為に自分達の要望を住宅会社がのんでもらえないと言って怒っている。
怒るのも当然の事である。逆の立場であれば、私達夫婦だって絶対に頭に来る。
だがこれは私達夫婦が要望したことでは無く、最初に三井ホームから提案してきた事である。
私達にもどうしようもない事なのである。
実家では、予想通り大成住宅側に私達夫婦の部分と同等の付加価値を付けるように要求。
大成住宅側としてもこれをのまざるを得ず、
結局内容は変わるものの金額的には同等の付加価値を付ける事を約束。
またこれを条件に大成住宅に決定する事を大成住宅側から言われ、その場で承諾する。
こうして住宅会社としては、非常にやりにくい商談が終わったと言える。
翌週になって、三井ホーム、ミサワホームの両社に正式に断りの電話をする。
三井ホームは新人の営業担当が非常に熱心で感心したし、
ミサワホームは設計担当が営業担当と同行営業して夢のあるプランを提案してくれた。
またこれら複数の住宅会社との商談によって、色々と勉強もさせて貰い感謝している。
5月下旬になって、大成住宅と正式な契約を交わす。この後、
6月にかけて詳細打ち合わせと詳細設計を経て、本契約へと進んでいくのである。