1998年6月


詳細打ち合わせ開始
  6月になると、打ち合わせの回数が途端に減少する。 契約までは急かされるように打ち合わせを重ねていただけに、少しばかり拍子抜けをした感じである。 大成住宅に言わせれば、私達家族の場合は契約に至るまでに、 かなり本格的な打ち合わせに近い内容まで煮詰めているからいいそうである。 だが住宅金融公庫の申し込みが迫っていたので、 この書類関係については急き立てられるような思いをした。
  この時点で私達夫婦と、実家側の姉夫婦と両親の居住部分の打ち合わせに関しては、 明らかに私達の方が進んでいた。もともとズルズルと見比べ検討することを好まず、 同居家族が無い私達の方が物事がスムーズに決定出来るのは当たり前のことである。 それに対して、実家側では各部屋の仕様が次々と変わってしまい、 なかなか決められない状況の様である。

  こうして私達の方は、キッチンや洗面台、バスなどの仕様の最終検討に入る。 当初はキッチンについてはタカラスタンダード、バスについてはINAXを選択することを考えていたが、 打ち合わせの中で大成住宅から、サッシ関係がトステムなのでキッチン、洗面台、 バスもトステムにすることで割安に導入出来る可能性があると聞く。 トステム、タカラスタンダード共にショールームは、私達の家から車で10分ほどの距離なので、 数度足を運んで検討する。この間に大成住宅はトステムにこれら商品の特価提供を交渉。 大成住宅の交渉努力もあって、特価での価格提示がされることになった。 だが私達としても、2人でカタログを見たりしながら検討をして
・キッチンはタカラスタンダード:ホーローキッチンに魅力を感じる。価格が安い。
・バスはトステム:今回サービスで提供される出窓がトステムの台形型出窓を希望しているため。 また、当初のINAXに比べ、フロ釜自体のランクが上がっており、乾燥機機能も付加されている。
・洗面台はタカラスタンダード:安価であるが機能面で有利である。
という様に決定をした。トステムの特価は、キッチン、バス、 洗面台の全てをトステムとした場合の価格と聞いていたが、 大成住宅側でバスのみでもその価格を出させるようにトステムに交渉してくれるとのことであった。
 これを聞いて、私達の方はトステム製の玄関ドアに遠隔操作の可能な開施錠スイッチを付ける事を提案。 もともと来客がある際に、3階フロアでテレビインターフォンで確認しても、 鍵を開けるためにわざわざ1階玄関まで降りていかなければならない。 これが面倒だと思っており、私達2人では検討課題となっていたのである。

  住宅会社との打ち合わせだけでなく、夫婦の会話としても住宅の話題は多く登場する。 今までに決めてきた事に対して、こうしたいといかああしたいとか次々と要望は出てくるものである。 具体的に例を挙げれば、
・バスの中の壁をアクリル製から、200mmタイルに変更したい。
・屋上に水道を付けたい。
・主寝室のトップライトのシェードを手動から電動に変更したい。
などである。これらについては、今後の総費用と見比べながら、 採用できる物は採用していきたいと考えている。


地盤調査の結果
  着工契約が交わされた事で大成住宅は、新しい家を建てる場所の土地の地盤調査に入った。 実際には地盤・地質調査の専門の会社に委託する形なのだが、 この結果が予想外に悪かったことを知らされる。 この場所は、東名高速道路静岡インターチェンジから程近い場所で、 安倍川が駿河湾に注ぎ込む下流域に位置している。 その為、地盤自体は砂利層らしいが、購入した土地のまわりは田圃である。 つまりこの場所自体も元々は田圃だったことが想像出来る。 田圃だった場所を住宅用に整地した際のやり方が中途半端だったらしく、 約150cm地下までは地盤的に弱いという結果が出ている。 150cmより深層については強固な砂利層であるので、その間を地盤改良をする必要がある。 実際にはコンクリートなどを混ぜ合わせて地盤を固める方法を採り、 費用自体も100万円ほど発生するらしい。これには少し驚かされたが、 静岡の地価から言うと、4割近い価格で購入した土地であるから仕方ないのかも知れない。


電気関係の打ち合わせ
6月中旬になって、照明器具及び電気関係の打ち合わせを行う事になった。今回の打ち合わせは、私達のアパートでは無く、大成住宅である。 大成住宅に訪問して驚いたのは、静岡県下で手広く営業をしている住宅会社の割には、 思ったよりもこじんまりとした事務所であった事である。
 今回の打ち合わせでは、大成住宅の営業2人と、実際に電気工事を行う業者も同席。 早速、私達の居住スペースでどの位の電気を必要とするかの打ち合わせが始まる。 まず最初にテレビのアンテナについて話をする。 現在部屋数は5つ(うち1つは初期の段階では納戸として使用する予定)あるのだが、 テレビのアンテナは、主寝室とリビングの2箇所にしか用意されていない。 納戸として使用する部屋は別としても、子供部屋2部屋については必要だろうと思った。 今現在は良いとしても、子供が成長してきたら必ずテレビを必要とするからである。 この2部屋のテレビアンテナ増設工事自体は、費用が余分に発生するだけで特に問題無い。
 次に主寝室の打ち合わせに入る。 ここは結構電気関係を使用する部屋であるので綿密な打ち合わせが必要となる。 主寝室は約18畳という広さがあり、 将来的に他の部屋が手狭になった際にパーティション分けする事も考えている。 勾配天井で天井位置が高く、屋根との断熱部分が低い為、 断熱効果は通常の部屋に比べて低い。更に18畳という広さもあり、 夏の冷房装置はかなり協力な物が要求される。逆に冬は熱を取り入れ易いので、 通常の暖房器具のそれなりの広さの物があれば対応出来そうである。 これ以外に現在使用しているオーディオ機器。特に電力を要するアンプは要注意であろう。 また1台ずつの電力は小さいが、ビデオデッキが4台ある。 これ以外にデスクトップパソコン2台、これに伴う周辺機器が多くのコンセントを使用している。 これを聞いて、流石に電気業者も呆れ顔である。だが現在住んでいるアパートが、 電力会社との契約が25Aにも関わらず、ヒューズが飛ぶ事はまず無い。それを話すると、 コンセントからのOAタップは注意しなければならないが容量は問題無いと判断したようだ。
 だが1つの問題が、電気業者を悩ます事になる。それは、投影型のプロジェクター装置である。 今回の住宅建設にあたり、このプロジェクターは大きな目玉の1つでもある。 だが投影型プロジェクターは、 電気を大量消費してランプをつけて前面のスクリーンに映像を映し出す。 専用の電気回路を要し、天井への吊し工事、映像コードなどの配線も別途必要となる。 更には部屋全体を暗くする必要性が発生する為、窓などにも多くの費用が発生するのだ。 この打ち合わせから数週間後に、私は出張の帰りに秋葉原の電気街へと足を運び、 投影型プロジェクターの実機のデモンストレーションを見に行った。 やはり部屋の明るさによって、映像の鮮明さが左右される事が判ったので、 プロジェクターは今回の仕様からは外す事にした。  この打ち合わせの時にも電気業者に対し、 とりあえずプロジェクター関連については外しておいて貰う事にした。 そしてこの主寝室については、コンセントの数量、 インターネット接続用のモジュラージャックなどを追加依頼する。
 この他の部屋についても、TVアンテナ、コンセントの場所などについて詳細打ち合わせをし、 その殆どについて、ほぼ決定の仕様とした。
 だが照明器具の打ち合わせになると、再び打ち合わせのペースが落ちる。 現在、大成住宅よりプランとして出されている照明器具に仕様追加をした為である。 ただ商品を変えるだけならば何の問題もないのだが、 リビングと主寝室にダウンライトを追加したいと話したところ、 主寝室の一部が勾配天井部分に取り付ける必要があった為、 断熱性の面、天井厚の面、傾斜角など様々な複合的な要素で問題となったのである。 また、大成住宅側と電気業者との間でも、 主寝室のダウンライトの数で意見が一致せずにいたのである。
 結果的には、傾斜角もなだらかだったので、 ダウンライトの埋め込みが少ないタイプを選択すれば問題無いという事で落ち着いた。 また主寝室のダウンライトの数は、電気業者の言い分が通った形で6箇所となった。
 この日に行われた、その他の打ち合わせの概要は下記の通りである。
・玄関扉を電子錠対応をしたい。
・TVインターホンはリビングのみに設置し、来客を知らせるブザーを主寝室に取り付ける。
・TVアンテナ以外にCSアンテナの配線を主寝室のみに行う。
・照明器具の再度見直しを行いたい。


大きなミス
 住宅建設にあたり、資金というのは非常に重要である。これに関していうと私達は非常に心細い。 姉夫婦は、自己資金が建築費用の1/3以上はあるのに対して、 私達夫婦はどんなに頑張っても1/6にしか過ぎないのである。 住宅金融公庫の融資も、平成10年度第1回の募集から利率2.75%まで下がり、 借り手には更に有利な条件になっている事は間違いない。
 各金融機関への融資申し込みついては、 大成住宅側で手続きを代行してくれたお陰で第1回の募集にぎりぎりで間に合った。 だが実際に総額で幾ら借りれる事になっているのかは私達は理解していなかった。 これは明らかに私達の重大な過ちである。これについては姉夫婦も同様である。
 自己資金や借り入れについては、契約から遡る事数ヶ月前に、 大成住宅と軽く話をしただけである。 それをほぼそのままの形で借り入れの手続きが行われていたのである。 当初の打ち合わせから住宅建設費用は明らかに上昇しており、 このまま行くと調度品等購入に充てたい費用までもが、自己資金として投入する羽目になる。 大成住宅側も少しでも有利な条件で融資申し込みを代行していてくれていたが、 融資の増額を依頼すると流石に難しいと言う返事が返ってきた。
 それから数日を経て、大成住宅から書類の変更を行うので実印の用意をして欲しいとの連絡が入る。 融資の増額が可能かどうかは、現時点では何とも言えないが変更手続をやってみるとの事だった。
 6月になってから、大成住宅との打ち合わせ回数は激減し、たったの2回である。 それでも私達夫婦の方は、実家の家族に比べ格段前進した打ち合わせとなった形である。 大人の数の多い実家に比べ、2人しか居ない私達の方が物事の決定が早いのは、 当たり前と言えば当たり前であるが・・・。