
1999年02月
床張り
2月となると工事のピッチは一段と早さを増し始め、週末に現地を見に行く度に驚かされるようになる。
2月初旬には3階のむき出しだったコンクリートの上に防音ゴムマットが敷かれ、
更にその上からフローリングが敷かれ始める。この工事はあっという間に終了し、
続いて2階へと作業が続けられていく。但し、1階の父親の部屋、客間、
2階の母親の部屋については畳部屋となっている為フローリングが敷かれることもなく、
板をむき出しにしたままの状態となっている。
階段の取付
今まで現地に訪れた際、階上のフロアへ行く場合は工事用の脚立、
もしくは屋外の足場を利用して行くしか方法は無かった。
これは高所恐怖症の人にとっては非常に苦痛であり、
姉夫婦の子供達や母親などは1度も3階フロアに上がった事が無いという有様である。
2月第1週の週末に、母親が現地で確認事項があった為に現地へと実家、
そして私達夫婦の全員が初めて揃って現地へと赴く。
現地では大工さんがいつもと変わりなく、こつこつと作業を進めている。
そんな中で変化が見られたのは、階段の取付が始まっていたことであろう。
大成住宅の営業からは、階段の取付は作業の最後の方であることを以前から知らされていたが、
いよいよその段階まで漕ぎ着けた訳である。実家側の階段は現在取付途中であるが、
私達夫婦の居住部分の階段については、既に1階から3階まで取付が終了していた。
更に翌週には階段は屋上階までの取付が終了し、実家側の階段も取付が終了していたのである。
施工上のミスの発見
この時点まで工事が進んで来ると、完成後のイメージも掴むことが可能となる。
そんな中で、それぞれが各所のミスを発見した。大工が居るうちに直せる部分は指摘して、
修正させる方が私達にとっても大工にとっても良い。
現在までに皆で指摘したのは
・フラワーボックスが3階の子供部屋取付予定が2階納戸に取り付けられていた。
・3階対面キッチンのテーブルが予定より幅の小さい物になっている。
・1階客間と父親のそれぞれの和室の続き部分の欄間が施工されていない。
・1階洗面室の幅が予定より小さくなってしまい、予定の洗面台が入らない。
などである。フラワーボックスとキッチンテーブルについては、早々に対処して貰うことが出来たが、
欄間については既に修正する事は出来ず、父親も承諾の上欄間無しとすることになった。
問題は洗面台である。実家側は人数が多いこともあり、
浴室スペースの洗面台は余裕のある大きい物を敢えて選択していただけに、
この時期になって予定の物より15cmも小さいサイズを入れることは不満だろう。
なぜこの様な事態に陥ったかと言うと、基本は2×4で建築をされている住宅で強度の求められる部分には、
2×6の工法が用いられているとのことである。
それが実家側居住スペースで言うと浴室や洗面室があたる訳である。
ここまで順調に来ていただけに残念だ。
収納スペース
今回の住宅の中でも収納スペースと言う場所は至るところに設けられている。
階段下や余剰スペースがあれば物置を設置し、各部屋にも押入やクローゼットを用意している。
確かに何処にどんな収納スペースを設置するかは決まっていたが、
実際にどの様な間仕切りや棚を用意するかは一切打ち合わせをしていなかった。
ある日、大成住宅の工事責任者から連絡があり、その収納スペースの棚の話を持ち出した。
工事責任者の方も、その棚や間仕切りについては、今まで打ち合わせをしていないことを前置きしながらも、
既に現場の大工が一部の収納については棚を造り上げてしまった事を伝える。
言われて驚いた私達は早急に現場へ確認に出向いたが、
棚の高さは一般的な使い勝手の良い高さに設置されており、特に問題は無かったのである。
また造作された棚や間仕切りは全収納スペースの一部に過ぎず、
まだ着手していない部分については大成住宅と綿密な打ち合わせをした上で取付位置を決定した。
これは実家側の収納スペースについても同様であり、各人の部屋毎に取付については指示をしている。
但し、実家側の居住スペースについては和室を除くと、
”TUFF”と言われる収納建具を部屋に用意している為、
収納スペース自体には棚を取り付けていないケースも多い。
床から天井までフリーにしておき、
ホームセンターなどで販売されている棚やハンガーセットなどを利用しようと考えているようである。
確かに将来的な事を考えると、収納スペースのフリー性を持たせた方がいいのかも知れない。
簡単に設置出来る棚や洋服掛けなどが多く市販されている事を考慮し、
私達の居住スペースに於いても一部はその様なフリーなスペースとする事にしたのである。
引き渡しと引越スケジュール
この時点まで来るとそろそろ転居についても真剣に考え始めなければならない。
今回の建設にあたり、大成住宅側から最終的な金額提示の中に展示会の開催が条件となっていた。
勿論、これについては私達夫婦、実家の家族共に快諾をしている。
この展示会について、再生住宅側では当初、3月末の週末を予定していたようである。
但し、そのスケジュール通りとなると、父親の所有する現在の実家側の住居、
そして今回移り住む土地の税申告の問題が発生してしまう。
よって父親側から大成住宅に対し、引き渡しを契約当初の3月末までに完了をして欲しいとの要望を伝えた。
そうすると大成住宅側としては全てのスケジュールを1週間前倒しにしなければならないし、
家族全員としても工事を急がせる事は余りしたくないというのが正直なところでもある。
だが引き渡しについては、大成住宅側が3月最終週末ということで快諾をしてくれたのである。
当初の引き渡し期日でもあり、また展示会を当初の予定の前週に行えば3連休で集客が増えることも考えた結果であろう。
この知らせにより最短で3月末には入居が出来ることが決定したのである。
転居可能日が決定したことで、最初に行動に出たのが父親である。
郵便局から転居届けを貰って来たり、NTTに電話の移転届けをしたりと早々に行動を起こしている。
ところが3月末と言えば、1年を通じて最も引越の多い時期である。実際に引越業者を実家に招き概算見積を依頼したところ、
3月末の週末の引越は閑散時期に比べて倍近くの値段である。
義兄の友人がとある中堅引越業者に勤務している関係もあり、
その友人にも見積依頼をしたが、そのハイシーズンを言われる時期については値引は一切出来ないとの回答であった。この様な結果から、現在も持ち家に住んでいる実家側はそれ程急いで転居する必要性も無い為、
閑散時期となる4月5日以降の引越とする事に決定をした。また引越業者も一番安価な中堅業者に決定をした。
そして私達夫婦の方であるが、当初から冷蔵庫、食器棚、大型チェスト、洗濯機、
乾燥機位しか大型の家財を所有しておらず、これらの移動のみが大きな問題となっていた。
当初は実家側の引越業者に実家から近いアパートに住んでいるので、
一緒に運送して貰えばいいだろうと考えていた。だがアパートの契約の関係もあり、
あくまで3月末の引越を希望している私達夫婦は、独力でこれら大型の家財を運ばなければならない。
事前に会社同僚らに引越の手伝いを依頼していたが、自分も含め素人では不安な面も多い。
だがこれら少ない大型家財を運搬して貰うだけでも引越専門業者では、
それなりの出費となってしまう為苦慮していたのである。
そんな中、妻の会社が倉庫業と言うこともあり運送業者が多く出入りをしており、
その業者の中で妻に懇意にしてくれている運転手さんに相談を持ちかけたところ、
すぐに車両と担い手を3人ほど見つけてくれた。引越専門業者ではないが、
トラックドライバーは大型の荷物の運搬も慣れたものである。併せて2トントラックも手配をしてくれた為、
大型の荷物はその人たちにお願いし、小型の生活用品や家電品については私達夫婦や実家の家族、
そして会社の同僚5人で3月末に運搬することで大筋決まった。
実家側は4月の上旬に引越業者と家族全員で運搬することになる。
融資の書類
2月中旬になると全員でろうきんへと足を運ぶ。
以前に郵送されてきた住宅金融公庫と年金の融資の書類を提出する為である。書類が手元に届いた時に、
大成住宅側から書類の書き込みはする必要は無いと言われていた。皆でろうきんへ出向き、
その際に1つ1つ確認しながら記入、捺印すれば良いとのことだった。
ろうきんでは、大成住宅営業担当立ち会いの元、今回の債務者である私達夫婦それぞれ、
姉夫婦それぞれと保証人に名を連ねている両親が実印で捺印していくのだが、結構な時間を要する。
債務者と保証人の関係のみならず、土地の所有権や建物の区分登記の関係上、
非常に煩わしい書類に直筆の署名や捺印をひたすら繰り返して行くのである。
結局、一通りの説明を受けるまで2時間余りを要した。
但し、各融資の認可は既におりているので、この書類提出以前に大成住宅側に対して、
繋ぎ融資と言う形をとって工事中間払い分の費用については支払いが行われている。
キッチンの壁
ろうきんでの書類提出が終了すると、私達夫婦と大成住宅営業の3人は現地へと赴いた。
私達の主な目的は、施主手配分の照明器具が入庫した為、現地へと届ける為である。
当初は宅配で現地へ送ることも検討したが、現場にいるのは大工であり、
受取りでのトラブルが発生すると嫌だったので自ら運搬することにした。
また大成住宅営業担当は、以前に話をしていたキッチンのテーブル幅について確認をする為、
同行をしてくれた。
現地に到着すると大工が2名、大成住宅の工事主任者がおり、
3階に上がると既にキッチンカウンターは取り替えてあった。
新しく取り付けられていたカウンターは当初予定していた物よりはるかに大きい幅45cmと言うことで初めは驚いたが、
実際の利用価値もあるし、対面式キッチンなので椅子を置けばちゃんとテーブルとしても使えそうである。
それら話をしていると工事主任者から、キッチンの壁について要望を確認された。
その壁というのは他の壁の面より1段引っ込んだ形になっており、
これを造作材でどの様に処理するかを確認したかったようである。
その晩に妻と2人で話し合い、造作材での処理の問題より壁が一段引っ込んでいることの方が問題であると言う結論に達した。
翌朝、営業経由で壁分の修正を依頼するとすぐに直させるとの返答があった。
内覧会
現地での業者を集めた最終打ち合わせを行う前日、静岡の地元紙である静岡新聞に大成住宅が大きく広告を掲載していた。
この不景気な中、大成住宅は無借金の健全経営をしているらしく、静岡新聞紙上にもちょくちょく広告を打ち出している。この日見かけた広告は通常の商品の広告ではなく、静岡県中部の新築4棟の内覧会の案内であった。
うち3件は静岡市内と言うこともあり、翌日の内装関係の打ち合わせの参考になればと思い、
家族全員で出かける。
最初に見に行ったのは、大成住宅の”太陽”という3階建てのシリーズものの家で、
50坪無い敷地に5角形と言うちょっと変わった建て方をした家であった。
2世帯住宅で玄関も1階と2階にそれぞれ用意されている。
次の住宅は、大成住宅が最近力を入れている太陽エネルギーを利用した住宅である。
屋根には太陽エネルギーを集光するパネルが用意されており、
家庭内で消費しきれない電力については電力会社に売るという形がとれる。
設置に200万円も掛かるそうだが、通常の電気コストが掛からず、
国からの補助もあることを考えると積極的に導入をしていくユーザーが増えていくかも知れない。
またこの2軒目の家は、熱転換システムも採用しており非常に先端を行った住宅でもある。
そんな中でも印象に残ったのは、大成住宅オリジナルのTUFFの積極的な採用とLDKの広さである。
この日、3軒見て回った中では一番魅力を感じた住宅であった。
そして3軒目の家は、店舗を兼ねた住宅で内装は非常に実用的な構造となっている。
外装は店舗兼ということもあってか、非常に豪華な造りとなっている。
また3軒中でこの家のみがクロスに色の濃い柄物を利用している点も特筆出来る。
現地最終打ち合わせ
休日の度に現地に赴いていることで、修正箇所などの指摘を定期的に行ってきたのだが、
2月下旬になると大成住宅営業、工事主任、電気業者、内装業者立ち会いのもとで現場の確認が行われた。
現場に到着して最初に驚かされたのは、実家側の2階設置、
私達側の3階設置のシステムキッチンの据え付けが終了していたことである。
システムキッチンと言うだけあり、収納、ガスレンジ、コンベクションレンジ、シンクなどが装備されている。
実家側のシステムキッチンは、
タカラスタンダード製のホーロータイプでリビングとは独立した場所に”コ”の字型に設置されている。
また私達側も2階同様タカラ製で、”I”型の対面型システムキッチンである。
シンク背面には食器棚が用意されている。
この他には実家側の階段の格子型手摺り部分の造作が終了しており、
同じく実家側の全面タイル張りの浴室の工事が始まっていた。
そして最初に全員で全体を見て回り、気付いた点等を確認していくことになったが、
この際には特に意見は出ていないようだった。
その後、実家側と私達側と分かれて内装と電気の最終確認に入る。
私達夫婦は最初に内装の確認をすることになった。
内装については特にクロスが最後まで決定出来ずにいた部分でもあった。
・1階−3階の各廊下部分の壁と天井
・1階納戸と天井
・2階納戸と天井
・LDKと天井
・2つの6畳部屋と天井
・トイレと天井
これらについては最初に決定した通りで変更はない。
だが階段部分については当初予想していなかった造作材によるストライプ状に仕切られている為、
ワンポイントで他の種類のクロスを貼ることになった。これにより、
単調なクロスが帯状に別のクロスが入る訳で、その様にしたいという希望があったので非常に嬉しかった。
また3階のクローゼットと洗面所については、サンゲツのクロスからリリカラーの別な物に変更。
これは何度か各社のカタログを見ていて熟慮した結果である。
洗面所は当初選択していた物から柄や配色も大きな変更も無いので、
床部分のクッションフロアの変更は必要なかったが、
クローゼットはグリーン系のクロスからピンク系に変更した為、クッションフロアの変更もすることになる。
そして最大の問題が18畳の部屋である。ここのクロスについては最初からイエロー系にしたいと考えていたが、
サンゲツやリリカラーのカタログで気に入った物は輸入物で、クロス自体の幅が通常の物より短い。
この為、手間賃が高くなってしまうこととクロスのつなぎ目が多くなってしまうことで断念せざるをえなかった。結局、通常商品の中からの選択に限られてしまったのだが、なかなか決められずにいたのである。
事前に候補として挙げてあったクロスの1m程の大きさの見本を実際に持ち込んでおり、
それを見比べて最終的な判断をした。余りに濃い色の黄色だと店舗のような色遣いとなってしまい、
部屋が狭く感じてしまうことと、部屋にいても落ち着かないという理由から少し薄目の黄色の物を選択した。
また天井部分も壁と同じクロスで貼ってしまおうと考えていたが、壁に比べ天井部分は暗く見えること、
あまり濃い色だと圧迫感があることから壁で選択したクロスと同商品で更に淡い黄色の物を選択した。
クロスの決定後、今度はカーテンの選定に入る。まずはカーテンレールについてどうするかを決めて行くのだが、
LDKと最初寝室になる6畳間の1つは木製のカーテンレールを選択。
もう1つの6畳間は1ランク下の木目調のステンレス製、
2階の納戸については茶系色の通常形状のカーテンレールを選択。
納戸についてはブラインドの提案も内装業者からあったのだが、
ブラインドは非常に安価で経済的なのだが掃除が非常に面倒なので今回は採用を見送った。
ここでも問題なのはやはり18畳の部屋である。実用面重視に徹する予定だったのだが、
いざとなるとやはり少しでも良い物を使いたいと考えてしまう。ここの部屋については、
木製レールと1ランク下の物の価格差を確認した上でどちらを採用するかを決定することにした。
また実際のカーテンについてだが、種類は無限に近いほど存在している。この打ち合わせの際は、
方向付けのみをし、これに見合った物を内装業者側でピックアップして貰い、
別途内装業者に出向いて商品を決定することになった。
カーテンの打ち合わせが終わると今度は業者が入れ替わり、電気の最終打ち合わせに入る。
電気については既に全て決定しており確認のみとなる。但し、
この際に連絡ミスの為に発生したと思われる施工間違いが1箇所見つかり、
大した間違いでは無いものの最終確認を行って良かったと実感をした。