
1999年07月
床の補修
7月の上旬になって、床の補修工事が行われる。この工事は事前に大成住宅が責任ももって行うと約束して事項である。
以前にも説明をしているが、床については2つの問題がある。まず1つは軋み音である。
これは遮音性を高める為にコンクリート部とフローリング材の間に敷かれたシードが、
1本ずつが独立したフローリング材の軋みによって発生する音である。
当然、湿度の状態や重量のある家財の配置によって音の鳴り具合は違う。
その軋み音自体については、最近はそれ程気になることは無くなっている。
そしてもう1つは無造作に打ち込まれた釘である。元々はこの釘打ちは、
軋み音が激しい箇所の音を発生させない為に打ち込んだと言うが、その無造作な打ち方はプロとは思えない程である。
全く何も考えずに打ち込みをしており、釘を打った場所はてきとうな樹脂で補修している。
だがこの樹脂は住み始めて1ヶ月もしないうちに剥がれ始めている。
こう言う状況に対し、大成住宅営業サイドとしては今打ち込みしてある箇所の完全な補修をする事を提案。
しかも家具などの補修を手がけるプロに依頼。大成住宅としても、家具補修のプロに依頼するのは初めてのことらしい。
そして7月になって業者が我が家にやってきたのである。如何にも職人肌のおじさん、
そして助手と思われる20代後半の男性の2人組である。釘の箇所は20箇所以上に及んでいるが、
当初はこの日だけで作業は終わるものだろうと思っていた。ところが午前中の進捗状況は芳しくない。
その作業を見ていると、実にきめ細かい作業である事に驚かされる。
まず釘の打ち込まれた付近を削る。そして同じ材料の木を削り、上から被せる。
それも他の面と全く違わないように平面にする訳だから、これは神業に近い。
そして、少しずつ少しずつ周りの木の色に合わせて着色していくのである。少し塗っては乾かし、
少し塗っては乾かすという作業が続く。
結局、この日の作業では1箇所たりとも完成までには至らなかったが、私達自身は別に急いでいる訳では無いし、
非常に丁寧な手作業で完璧な補修が期待出来るので作業日数が増えることには全く異存はない。
またこの作業をしてくれた職人さんは相当な引っ張りだこらしく、ずっとスケジュールが埋まっているので次回の作業は8月になるそうである。
この日の作業は午前9時過ぎに始まり、結局夕方の6時過ぎまで掛かっている。
その間、ずっと床に向かって黙々と作業を続けていたわけだが、この職人のおじさんが朝の時点で妻に対して色々と話をしてくれたそうである。
床の釘の打ち方のいい加減さと補修のいい加減さ。これはまさに私が指摘している内容と一致している。
このおじさん曰く、現在打ち込まれている釘は、軋み音には全く効果がないと憤慨していたそうである。
また床の下がどういう構造になっているか興味を持ち始め、もうちょっとでフロリーングを剥がすところだったそうで、
助手の男性はおろおろしていたそうである。
果たしてこのおじさんが釘の効果等の知識が大工以上であるかどうかは不明であるが、木の美的センスに関しては間違いなく上である。
職人としてこの様な作業をした大工を許せなかったのかも知れない。